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タンパク質でできている毒素に結合し、それを無力化できる抗体。ジフテリアや破傷風で見られる。抗毒素とも。*1
関連する用語
形質細胞やBリンパ球(B細胞)が産生する、免疫に関わるタンパク質。エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(Emil Adolf von Behring)と北里柴三郎によって発見されたが、命名はその後に行われたとされる。主に血液中や体液中に存在し、体内に侵入してきた病原体や破損した細胞などを捉えて、それを排除する働きをする。γ-グロブリンに含まれるため免疫グロブリンとも呼ばれる。人体は、一度侵入してきた異物(抗原)に対して抗体を作り、以後同じ異物が侵入してきた時に対抗できるよう…
毛髪や筋肉、臓器など人体の各部を構成する必須の栄養素。三大栄養素のひとつ。漢字では蛋白質と表記する。蛋白はもともと卵白の意味。英語ではプロテインと呼ばれ、これはギリシャ語で「一番大切なもの」を意味するプロティオス(proteios) に由来する。体内に存在する酵素や受容体、免疫の抗体、血液中の血球などもタンパク質によって構成されている。人体全体の10〜15%程度を占める。化学的には、アミノ酸から成るペプチドが集まった一本のポリペプチドから作られる巨大な分子。タンパク質を構成す…
ジフテリア菌による感染症。咽頭などの粘膜へ感染し、感染部位の粘膜や周辺の軟部組織の障害を引き起こす。扁桃から咽頭粘膜表面の偽膜性炎症、下顎から前頚部にかけての浮腫とリンパ節の腫脹などが起こる。悪化すると心筋へ広がり致命的。
抗毒素抗体を参照。
破傷風菌(クロストリジウム・テタニ)による感染症。破傷風菌が産生する神経毒であるテタノスパスミンが原因となり、局所〜全身の強直性痙攣が引き起こされ、場合によっては致命的となる。初期症状は全身倦怠感、不穏状態、不眠、微熱、肩や首の違和感、嚥下障害、開口障害など。極期には全身を弓なりに反らす様な筋肉硬直が軽い刺激によって誘発される。
参考文献一覧
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