抗酸化作用(antioxidant effect)

活性酸素を除去して、細胞などを酸化から守る作用。ビタミンAビタミンCビタミンEポリフェノールなどが持つ。*1

一部のがん活性酸素による酸化が原因となる可能性があるため、これを防止する作用があると考えられていたが、実際の影響は不明。

実際に、アメリカ農務省はこの作用の健康増進への関与に否定的で、米国立老化研究所と共同で開発した「酸素ラジカル吸収能ORAC)」の測定結果データベースを取り下げている。*2

ポリフェノールをたくさん含む食品の健康への良い影響が、抗酸化能によるという根拠はない。in vivo(試験管内)で測定される食品の抗酸化能は in vitro(ヒト)には適用できず、食事中抗酸化物質の影響を調べたヒト臨床試験の結果は一貫しない。...(中略)...』

つまり野菜や果物を食べることがいろいろな病気に予防効果があったとしても、それが何に由来するのかがまだわからないこと、抗酸化力といっても測定方法によりいろいろな値が出ること、そして決定的だったのはヒトでの研究とORACの数字に何の関係もないという研究結果が多数出てきたため、最初の目論見は間違っていたことが明確になったということです。*3

*1食品成分の抗酸化力を科学しよう 担当教員 仲西友紀 TA 北岡直明: http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~abs/nakanishi.pdf
*2Oxygen Radical Absorbance Capacity (ORAC) of Selected Foods, Release 2 (2010) : USDA ARS: https://www.ars.usda.gov/northeast-area/beltsville-md/beltsville-human-nutrition-research-center/nutrient-data-laboratory/docs/oxygen-radical-absorbance-capacity-orac-of-selected-foods-release-2-2010/
*3(株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:09:44