健康用語WEB事典

放射線治療(radiation therapy)

放射線がんに照射して、がん細胞DNAを破壊する治療法。手術に比べて体への負担が小さく、費用も安い。

放射線治療の特徴は副作用が少ない点です。以前は末期のがん患者に使われるといった誤解がありました。これは、末期がんでも使えるほど副作用が少ないことを意味します。... 最近は技術の進歩により、正常な臓器が受ける被曝量を極力減らして、がん病巣に放射線を集中することが可能となってきました。*1

放射線は正常な細胞にも影響を与えるが、正常な細胞がん細胞ほど強い影響を受けないとされる。これは、がん細胞の方が分裂頻度が高く、遺伝子が不安定な状態になりやすいためである。

放射線細胞にある遺伝子を切断する効果があります。がん細胞は正常細胞に比べて、どんどん分裂して数を増やしていきます。分裂時は遺伝子を複製する必要があり、その過程では遺伝子が不安定になります。このため、放射線による切断効果がより強く現れ、正常細胞より放射線のダメージを受けやすくなります。*2

その上、正常な細胞には遺伝子変異を修復する能力ががん細胞よりも高いため、がん細胞のみに損傷を蓄積させることができる。さらに、遺伝子変異したがん細胞抗原性を持ちやくすなる。

しかし、場合によってはリンパ浮腫などの副作用が見られる。*3

正常な細胞への悪影響を避けるために、照射方向を複数に分散させたり、時間を置いて数回の照射に分けたりといった措置が取られる。*4

放射線X線)の細胞殺傷効果は細胞内の酸素濃度に大きく依存する。したがって、低酸素領域のがん細胞が再発の原因となり得るとされる。*5

放射線治療の種類

以下のような治療法が存在する。*6

手術のどの段階で放射線治療を行うかによって、以下のように区別される。

*1中央公論新社 中川恵一 知れば怖くない 本当のがんの話 (2017/1/15)
*2中央公論新社 中川恵一 知れば怖くない 本当のがんの話 (2017/1/15)
*3放射線治療の基礎知識:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]: http://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/radiotherapy/rt_01.html
*4東北大学大学院理学研究科 物理学専攻 原子核理論研究室 准教授 萩野浩一 原子核物理学とがん治療: http://www.nucl.phys.tohoku.ac.jp/~hagino/shizen08.pdf
*5免疫療法同時併用放射線療法(免疫放射線療法)の開発 放射線腫瘍学講座 鈴木義行 教授: https://www.fmu.ac.jp/univ/sangaku/data/seeds/suzuki_yoshiyuki2705.pdf
*6中央公論新社 中川恵一 知れば怖くない 本当のがんの話 (2017/1/15)

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このページの最終更新日時: 2019-11-24 (日) 15:47:20