ケイシ(桂枝)、シャクヤク(芍薬)、カンゾウ(甘草)、ショウガ(生姜)、タイソウ(大棗)の五味で構成される漢方薬。寒気、発熱、頭痛、発汗などの症状に用いられる。*1*2
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熱帯アジア原産のショウガ科の多年草。根茎が食品や生薬(漢方)として用いられる。漢字では生姜や生薑。生薬としては、普通に乾燥させたものをショウガと呼び、根茎を湯通しまたは蒸したあとに乾燥させたものをカンキョウ(乾姜)と呼んで区別する。α-ジンギベレンやβ-ビサボレン、辛味成分としてジンゲロール、ショウガオールなどを含む。体温を上昇させる作用を持つ。干したショウガには鎮痛、鎮咳、解熱などの作用があるとされる。生ショウガ中の6-ジンゲロールと6-ショウガオールの割合は98:2であっ…
サイコ(柴胡)、オウゴン(黄芩)、ニンジン(人参)、ハンゲ(半夏)、ショウガ(生姜)、タイソウ、(大棗)カンゾウ(甘草)、シャクヤク(芍薬)、ケイシ(桂枝)の9つからなる漢方。構成する生薬を見ると、小柴胡湯と桂枝湯を配合したものと言える。
生薬となるナツメの果実。漢字では大棗。大棗のエキスには輸血に伴うアレルギー反応の予防や慢性肝炎、肝硬変の治療に有効であると報告されている。また、そのアルコールエキスにはアザチオプリンと同程度のアトピー性疾患抗体抑制作用があるとされる。
熱帯に生育するクスノキ科の常緑樹。ニッキやニッケイ(肉桂)とも呼ばれる。その樹皮を剥がして乾燥させたものは香辛料として使用される。生薬として用いられるときは、樹皮を桂皮(ケイヒ)、小枝を刻んだものを桂枝(ケイシ)と呼ぶ。感冒に対する効果があり、葛根湯や桂枝湯、桂枝茯苓丸などの漢方に使用される。また、シナモンに含まれるシンナムアルデヒドはインフルエンザの予防効果を持つことが報告されている。ポリフェノールのひとつであるプロアントシアニジンを含む。血液の流れを良くする効果があるとさ…
桂枝湯の桂枝、芍薬、生姜、甘草、大棗に膠飴を加えた六味からなる漢方薬。また、桂枝湯より芍薬が倍増されている。消化機能低下を背景とした虚弱体質の改善に用いられる。
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