樹状突起スパイン(dendritic spine)

神経細胞樹状突起から複数伸びる小さな突起。単にスパインとも呼ばれる。

1つの神経細胞には数千のスパインがある。他の神経細胞からの軸索の多くはスパイン上でシナプスシナプス間隙)を形成する。*1

大脳皮質興奮性シナプスの約8割が樹状突起スパイン上に存在する。樹状突起スパインの形状などは学習や記憶に応じて変化する。*2

樹状突起スパインとは神経細胞樹状突起から突き出ている小区画であり、のほとんどの興奮性シナプスの入力を『受信』しています。樹状突起スパインはの正常な成熟課程を通じて成長し、精神遅滞や認知障害など、人間の多くの神経病では失われたり異常に変形したりします。また、樹状突起スパインは可動性を備えており、動物の経験やの電気的通信に応じて数や形状が変化します。例えば、豊かな環境で育てられたラットは、刺激の少ない環境で生きているラットよりも多数のスパインを持っています。また、シナプスの刺激によって新しいスパインが生産されることもあります。*3

*1基礎生物学研究所プレスリリース 神経細胞のネットワーク形成には、樹状突起での局所的なタンパク質合成が不可欠(詳細版): http://www.nibb.ac.jp/press/100922/100922sp.html
*2貯蔵された記憶を可視化・消去する新技術を開発―記憶のメカニズム解明に前進― | お知らせ | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構: http://www.amed.go.jp/news/release_20150910.html
*3特集:樹状突起スパイン ―― コミュニケーションと情報保存のための脳内小構造体 - 理研BSIニュース No. 28(2005年5月号)- 独立行政法人 理化学研究所 脳科学総合研究センター(理研BSI): http://www.brain.riken.jp/bsi-news/bsinews28/no28/special.html

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:09:56