歯垢(dental plaque) †
プラークを参照。
関連する用語
シンナムアルデヒドシナモンに含まれるアルデヒド。シナモンの主成分および香り成分であり、虫歯菌(ミュータンス菌)に対する抗菌活性や歯垢形成阻害作用を持つ。また、インフルエンザに対する予防作用が報告されており、その作用は内服より吸入する方が強くなるとされる。シナモンのプロアントシアニジンの分子間を繋いて共重合体(コポリマー)を形成する。その際、イチゴや赤ワインの色素成分と同じ骨格を持つ赤い色素を生成していることが知られている。TRPA1のリガンドとなり、アストロサイトに発現しているTRPA1をシン…
糖アルコール甘味料として食品に使用される難消化性の糖質。化学的には糖が還元されてアルコール(ヒドロキシ基を持つ化合物)となったもの。アルドースまたはケトースを還元して得られるポリヒドロキシアルカン。糖アルコールの「アルコール」とは化学的な意味であって、酒類のアルコール(エタノール)とは異なる。糖アルコールはミュータンス菌などによって代謝されないためプラークの原因にならず、また、小腸で分解・吸収されにくいという特徴を持つ。マルチトール等の糖アルコールは非う蝕性で Streptococcus…
塩化セチルピリジニウム抗菌作用を有する有機化合物。口腔洗浄液の有効成分。歯磨剤や口内炎の治療薬などに含まれる。組成式は C21H38ClN アクチノマイセス属やカンジダ属、モラクセラ属、ベイロネラ属、プレボテラ属、歯周病の原因菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスなど、様々な細菌に対する抗菌作用が確認されている。約250人を対象に、0.07%の塩化セチルピリジニウムを有効成分として含む溶液を1日2回、歯を磨いた後に30秒間使用することを3ヶ月および6ヶ月続けた実験では、プラセボ群に比べて歯肉炎は1…
グルコシルトランスフェラーゼミュータンス菌などの虫歯菌が持つ、グルカンの合成を触媒するトランスフェラーゼ。グルカン合成酵素とも。スクロースをグルコースとフルクトースに分解する反応を触媒し、生じたグルコースを繋げて歯垢の構成要素となるグルカンとする。ソブリヌス菌の持つグルコシルトランスフェラーゼは、スクロースからフルクトースを遊離すると共にグルコースを重合して非水溶性粘着性グルカンを合成する。複数の種類がグルカンの形成に関与することが確認されている。-GTF-B-GTF-C-GTF-D-GTF-S-GTF…
プラーク以下の2つの意味がある虫歯菌や歯周病菌などの細菌の塊(バイオフィルム)。食べかすとは異なる。歯垢やデンタルプラークとも呼ばれる。70〜80%が水分、20〜30%が細菌や様々な化学物質からなる固形成分。1gのプラークに約2500億の細菌が存在するとされる。時間が経つと唾液に含まれるカルシウムなどと結合して歯石に変化する。歯肉縁上と歯肉縁下でプラークを構成する細菌の種類が異なる。口腔細菌の主な生息部位であるプラークは典型的なバイオフィルムで、歯肉縁上および歯肉縁下プラークに分けら…
プロアントシアニジン ミュータンス菌 虫歯菌 デキストラナーゼ デンタルプラーク グルカンスクラーゼ PMTCコメント・訂正・追記
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