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活性酸素に分類される種々の物質のこと。
関連する用語
サイクリンのひとつ。感染や炎症に対してマクロファージで発現が誘導される。サイクリンJがマクロファージの好気的解糖やミトコンドリア機能を強調的に制御し、マクロファージからの炎症性サイトカインを減少させることが報告されている。サイクリン依存性リン酸化酵素(CDK)と相互作用し、解糖系の活性化に関わる転写因子FoxK1をリン酸化して抑制する。Drp1をリン酸化してミトコンドリアを断片化させ、活性酸素種の産生減弱させていることが確認された。タグ:
脂肪細胞から特異的に分泌されるアディポカイン。血中濃度は 5〜30 mg/ml と高濃度に存在する。脂肪細胞から分泌されるにもかかわらず、肥満になると分泌量が低下し、減量によって増加する。骨格筋においてアディポネクチン受容体1(AdipoR1)との結合を介してグルコースの取り込みを促進することで抗糖尿病作用を示す。インスリンの受容体の感受性を上げ、インスリン抵抗性を弱める効果がある。また、抗動脈硬化作用を持つ。アディポネクチンの欠乏はインスリン抵抗性および二型糖尿病を誘発する…
皮膚の常在菌のひとつ。プロピオニバクテリウム属の嫌気性グラム陽性菌。アクネ菌やアクネ桿菌、キューティバクテリウム・アクネスとも。毛穴や皮脂腺に存在し、皮脂をリパーゼによって加水分解してプロピオン酸や脂肪酸を作り出すことで皮膚表面を弱酸性に保ち、付着する病原菌の増殖を抑える。また、紫外線などの酸化ストレスによる皮膚の細胞の損傷を抑える働きのある抗酸化酵素を分泌することが報告されている。健康な肌におけるリボタイプのアクネ菌は宿主の生体防御系を活性化することにより黄色ブドウ球菌への…
活性酸素種(ROS)の増加による脂質の過酸化が誘因となって引き起こされる細胞死。細胞内の遊離鉄(Fe2+)を触媒とするため鉄依存性細胞死とも。急性臓器障害や神経変性疾患など様々な疾患に関わることが知られている。また、がん細胞の除去機構として働くことが知られている。細胞膜リン脂質の過酸化反応が連鎖し、脂質ヒドロキシラジカルが蓄積することで細胞死が起こると考えられている。一部の抗腫瘍薬によって変異Ras発現がん細胞で引き起こされる。原因となる活性酸素はオートファジーおよびリソソー…
シクロオキシゲナーゼの阻害作用やプロスタグランジンの産生を抑える抗炎症作用を持つ有機化合物。潰瘍性大腸炎の治療薬。化学名は5-アミノサリチル酸。メサラジンとも。商品名はペンタサ。炎症性細胞から放出される活性酸素を消去し、炎症の進展と組織の障害を抑制すること、及びロイコトリエンB4(LTB4)の生合成を抑制し、炎症性細胞の組織への浸潤を抑制するとされる。各種 in vitro および in vivo 試験の結果、メサラジンは、活性酸素種産生の抑制、活性酸素種による組織/細胞傷害…
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