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体液性免疫を参照。
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非リンパ組織に形成される、リンパ節などの二次リンパ組織に類似した構造。感染部位や関節リウマチなどの自己免疫性疾患、臓器移植の慢性拒絶反応などにおける慢性炎症にともなって後天的に誘導されることが知られている。ある種のがん組織などにおいても出現が確認されており、TLSの出現とともにB細胞やT細胞の腫瘍内への浸潤が増加することから、TLS ががんに対して細胞性免疫(T細胞免疫)と液性免疫(B細胞免疫)により協調的な抗腫瘍応答をしている可能性が報告されている。卵巣がんの約6割に三次リ…
B細胞の最終分化段階である形質細胞の悪性腫瘍。全身の骨を侵食する。40歳以後(特に60~70歳)に多く発症するとされる。多発性骨髄腫は骨髄の中にある形質細胞が腫瘍になったものだ。... 悪性リンパ腫とは違い、発見された時点ではすでに骨髄のあちらこちらで病気が広がっている。骨髄の中で腫瘍をつくるので、骨のエックス線写真を撮影すると、骨にボコボコと孔のあいている様子がわかる。異常な形質細胞(骨髄腫細胞)が骨髄の細胞の10%を超え、M蛋白が3g以上あれば多発性骨髄腫と診断される。ま…
主にX染色体劣性遺伝疾患として男児に発症する先天性免疫不全症。IgMを産生できるが、IgG、IgA、IgEを産生できない。したがって液性免疫が低下した状態となる。CD40L(CD154)などのB細胞のクラススイッチ(CSR)や体細胞高頻度突然変異(SHM)の過程で必要な遺伝子が突然変異した結果、クラススイッチができないために血清IgMが高値となる。一部は常染色体劣性遺伝疾患。
B細胞が作る免疫グロブリンなどの抗体が関与する免疫応答のこと。体液を移すことで、他の個体に免疫を移すことができる。これに対して抗体ではなくリンパ球などが抗原を直接攻撃する免疫応答を細胞性免疫と呼ぶ。
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