最近更新された用語
細菌の細胞壁が破壊され、その細菌が死滅すること。
関連する用語
植物や真菌の細胞に存在する、細胞を取り囲む構造体。植物の細胞壁はセルロースを主成分とする。細胞壁には2つの種類が確認されており、含まれる物質などが異なる。多くの被子植物の細胞壁はタイプ I とよばれ、セルロースとキシログルカンが多く、ペクチン、アラビノキシラン、グルコマンナン、ガラクトグルコマンナンなどが含まれる。…一方、単子葉類の一部(イネ目)の細胞壁はタイプ II とよばれ、セルロースとキシラン(グルクロノアラビノキシラン)、1,3-1,4-β-D-グルカンが多く、ペクチ…
リゾチームの塩化物。粘液に含まれる抗菌成分。商品名はムコゾーム(点眼薬)など。慢性結膜炎や慢性副鼻腔炎などに対する改善作用が報告されている。塩化リゾチームは,卵白より抽出されたムコ多糖分解酵素で,溶菌作用,瘢痕形成促進作用,抗炎症作用,膿粘液分解作用など種々の薬理作用が知られている。薬剤に含まれるものは鶏卵アレルギーの原因となる場合がある。
細菌の細胞壁の成分であるムコペプチド(ペプチドグリカン)などに存在する結合(N-アセチルムラミン酸とN-アセチルグルコサミン間のβ-1,4結合)を加水分解する反応を触媒する酵素。広い意味では溶菌を起こす酵素全般のことを指す場合もある。涙や唾液、汗に含まれ、細菌の細胞壁形成を阻害する。皮膚で覆われていない目などを細菌から守る働きをする。粘液中には塩化リゾチームとして含まれる。-ニワトリ型リゾチーム(Cタイプ)-グース型リゾチーム(Gタイプ)-無脊椎動物リゾチーム(Iタイプ)-フ…
侵入してきた病原体の無毒化や抗体による免疫機能を補助する血清中のタンパク質。多くの脊椎動物で見られ、ヒトでは30種類があり、肝臓で作られる。初期の多細胞生物であるホヤやクラゲ、イソギンチャクなどもC3と呼ばれる補体を持つ。補体は、血液中に存在する約20種の易熱性のタンパク質からなる複雑な反応系で、溶菌作用、オプソニン作用、貪食細胞の感染部位への集合を促進するなどの機能をもつ。抗体が病原体に結合しただけではそれを殺すことはできないが、補体によって抗体の防御機能を高めることができ…
補体の活性化経路のひとつ。抗体を必要としない経路。細菌などの多糖体によりC3が加水分解を受けC3aとC3bになり、これらが補体B因子や補体D因子と反応してさらにC3を活性化する経路。初めに分解により生じたC3bが微生物などの細胞膜表面に結合すると、補体B因子や補体D因子などと反応し、C3転換酵素(C3bBb)を形成する。このC3転換酵素は、さらにC3をC3aとC3bに分解し、生じたC3bと結合してC5転換酵素(C3bBbC3b)となる。C5転換酵素はC5をC5aとC5bに分解…
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。