炎症(inflammation)

生体が内外から有害な刺激を受けた際に起こす防御反応。炎症は発赤腫脹発熱疼痛などを伴う。*1*2

発赤血管拡張によって血流を増やし、修復を早めるために起こる。腫脹免疫細胞分泌するサイトカインによって血管透過性が亢進することが原因。これによって好中球などが血管壁を通りやすくなり、細菌のいる場所へ移動しやすくなる。*3

ケガをして皮膚化膿したり、扁桃炎などが起こると、それを治すために白血球が動員され、化学物質を出して細菌などを殺そうとする。この際、白血球の出す化学物質によって局所が赤く腫れあがり、痛みが生じる。こうした反応を炎症といい、感染症、外傷、梗塞、がんなどいろいろな病気でみられる。*4

炎症による痛みの発生は、アラキドン酸からプロスタグランジンが生成されることによるとされる。

炎症性の痛みのメカニズムは、必須脂肪酸の「アラキドン酸」を原料として、「シクロオキシゲナーゼ」という酵素の作用により発痛物質である「プロスタグランジンE2PGE2)」が生成され、末梢神経が侵害刺激に対する応答が過敏となり、そのシグナルをが受け取ることで痛みを感じます。*5

正常な生体防御反応なので、炎症を必要以上に抑えることは逆に免疫力を下げることになる場合がある。しかし、炎症が老化を促進することが明らかとなっている。*6*7

炎症の推移を検査するにはCRPC反応性タンパク質)などの炎症マーカーを調べる。

*1生体内多機能物質ラクトフェリンによる新たな炎症制御メカニズムを解明-ステロイドや免疫抑制薬に代わる副作用の少ない炎症性疾患治療薬の開発へ-:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2016/8/1/28-18145/
*2オータコイドの分子薬理学: http://ir.library.tohoku.ac.jp/re/bitstream/10097/51238/1/YANAGISAWA-Teruyuki-20111128.pdf
*3西東社 カラー図解 免疫学の基本がわかる事典 鈴木隆二(2015/6/3): https://amzn.to/2SW7bgi
*4技術評論社 奈良信雄 知りたいサイエンス とっても気になる血液の科学(2010/1/5)
*5レスベラトロールが炎症による痛みを緩和 株式会社ファンケルとの研究で確認: http://www.azabu-u.ac.jp/topics/pdf/160714_press.pdf
*6炎症(えんしょう) 感染による場合を例に 「病院の言葉」を分かりやすくする提案: http://www2.ninjal.ac.jp/byoin/teian/ruikeibetu/teiango/teiango-ruikei-b/ensyo.html
*7百寿者の秘訣:健康寿命を延ばす二つの要因を発見 1,554 名を対象とする大規模高齢者コホート研究: https://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2015/osa3qr0000010ruu-att/20150804_.pdf

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:10:10