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難治性喘息や特発性の慢性蕁麻疹に対する抗IgEモノクローナル抗体。商品名はゾレア。モノクローナル抗体がIgEに結合することで、IgEが肥満細胞や好塩基球の高親和性IgE受容体(FcεRⅠ)に結合することを防ぐ。これによって肥満細胞によるアレルギーを起こす物質(炎症メディエーター)の放出を防ぐ。好酸球性中耳炎の臨床症状を軽減し、かつ骨導レベルを保つ作用が報告されている。タグ:
特発性アルドステロン症や手術適応とならない原発性アルドステロン症およびクッシング症候群などの症状に対する治療薬。商品名はデソパン。アルドステロンおよびコルチゾールの生合成過程における酵素である3β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを特異的かつ競合的に阻害する。タグ:
自己免疫疾患のひとつ。血小板のインテグリンを自己抗原とする抗血小板抗体ができることによって血小板が破壊され、血小板の数が激減(場合によっては1μLあたり1万〜2万個程度)する疾患。発症率は10万人に約2人で難病に指定されている。免疫性血小板減少症とも。当初は巨核球が減っていないのに血小板が減り、原因が不明(特発性)であることから特発性血小板減少性紫斑病と呼ばれた。抗血小板抗体と結合した血小板が網内系(特に脾臓)のマクロファージに捕捉・貪食されることが主な血小板の破壊原因と考え…
アレルギー機序によると考えられている中枢神経系の脱髄を症状とする疾患。特発性のもの、ワクチン接種によるもの、病原体の感染が原因となるものの3つに分けられる。ワクチン接種によるADEMは、ワクチン製造に使用した動物の中枢神経組織がワクチン精製時に混入することが原因となるとされる。病原体の感染によるADEMは、細菌やウイルスの感染によって感作された末梢リンパ球が中枢神経系と交差抗原性を持つことによって髄鞘が破壊されるためと考えられている。治療は主にステロイドパルス療法。これに経口…
糸球体の血管壁に免疫複合体が沈着することでタンパク質が漏れる腎臓の異常。腎生検では糸球体基底膜にIgGが沈着し、基底膜が厚く見えるため膜性腎症と呼ばれる。IgGに対応する抗原は不明なことが多い。明らかな原因としてがんや膠原病、B型肝炎、C型肝炎、抗リウマチ薬などによるものが知られているが、特発性の発症もある。35歳以上に多く、70%以上でネフローゼ症候群が起こり、成人のネフロ-ゼ症候群の原因の約25%を占める。血尿は約10%で程度も軽い。
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