自然免疫の段階で免疫記憶(免疫学的記憶)した抗原に対する免疫。適応免疫とも。脊椎動物に特有。
特定の異物に対してのみ選択的に働くので、特異的免疫とも呼ばれる。また、外界のあらゆる異物に反応できる多様性を持つ。
獲得免疫は,後天的に外来異物の刺激に応じて形成される免疫であり,高度な特異性と免疫記憶を特徴とする。異物を認識するのは,リンパ球がつくる抗体やT細胞受容体で,それらの遺伝子はリンパ球の分化過程で,細胞毎に異なる遺伝子再編を行うことにより,全体としては驚異的な認識多様性を実現している。*2
自然免疫に比べると、初回の感染時に獲得免疫が有効となるには時間がかかる。
獲得免疫では、ある微生物が最初に感染したときは、効果的な反応ができるまでに数日、またはそれ以上の時間を要する。これは反応できる細胞が千倍ほどに増殖する「応答」に要する時間である。しかし、2回目以降の感染では、より迅速で強力に反応する能力を「獲得」する。それが獲得免疫と呼ばれる理由である。*3
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