生体(living body) †
関連する用語
慢性炎症一度起こった炎症が長期間治らないもの。これに対し、比較的早期に治まる炎症は急性炎症と呼ばれる。炎症の沈静化には様々なメディエーターの働きが必要であることがわかっている。また、世界的に主要な死因である心不全やがんの発症と慢性炎症には因果関係があることが報告されている。生体にとって,一度誘発された炎症反応は適切に収束されなければならず,この制御機構が破綻すると慢性炎症や組織障害へと発展してしまう.実際に慢性炎症状態において何らかの原因から炎症の収束が適切に起こっていない可能性が指…
痒み引っ掻きたくなるような不快な感覚。通常、皮膚に付着した異物に対する防衛反応として現れる。痒覚、掻痒(そう痒)とも。かゆみは皮膚や粘膜を掻破したくなるような不快な感覚である.かゆみの生理的役割は依然明確ではないものの,引っかき行動により皮膚に付着した寄生虫等の外敵を除去する,あるいは皮膚の炎症等の情報を生体に知らせるといった防御機構とされている.痛みとは異なる神経(C線維およびA線維の一部)によって伝達される。肥満細胞などから放出されるヒスタミンは痒みを引き起こす物質のひとつ。…
インスリン膵臓のランゲルハンス島に存在するβ細胞から分泌されるペプチドホルモン。ショウジョウバエから哺乳類まで進化的に保存されている。インシュリンとも。血糖値を下げる唯一のホルモン。糖尿病は、インスリンを分泌するβ細胞の不全または体にインスリン自体が効きにくくなるインスリン抵抗性によって起こる。肝臓や筋肉(主に骨格筋)に作用し、血液中のグルコースを取り込んでグリコーゲンを合成する。取り込んだグルコースを直接エネルギー代謝に利用する(糖代謝)ほか、脂肪細胞に働いて取り込んだグルコースを材…
アデノシン三リン酸アデノシンに3つのリン酸が結合した有機化合物。塩基としてアデニンを持つヌクレオシド三リン酸。ATPとも。アデノシン三リン酸は全ての生物にエネルギー源として利用される高エネルギーリン酸化合物。人間では1日30kgほどATPが合成される。主にミトコンドリアの解糖系やクエン酸回路によって合成される。筋肉においてはクレアチンリン酸の分解によって生成される。光合成をしない細胞では、アデノシン三リン酸の主な原料は脂肪酸とグルコース。ヒトでは、グルコース1分子からクエン酸回路と解糖系によっ…
組織幹細胞骨髄の造血幹細胞や肝臓の肝幹細胞など、体内に存在する幹細胞。体性幹細胞とも呼ばれる。生体内の個々の臓器や組織において、その組織の全ての細胞を生み出す源となる。臓器ごとにそれぞれ固有の組織幹細胞を持っていると考えられている。生体の組織内に存在する幹細胞で、様々な種類がある。通常、分化することのできる細胞の種類が限定されている。例えば、その代表例である造血幹細胞は血液細胞のみを産生することができる。神経のみを産生する神経幹細胞、皮膚のみを産生する皮膚幹細胞などがある。多能性幹細胞…
細胞外小胞 イン・シリコ 腸内細菌叢 アポトーシス ホスホイノシタイド 細胞競合 リン酸オクタカルシウム 膜輸送 プロピオニバクテリウム・アクネス アミノ酸インバランス 抗体 機能性フードペアリング 中枢神経系 生理食塩水 コレステロール N6-メチルアデノシン ヘパリン ミューズ細胞 インフラマソーム 脂質過酸化 …コメント・訂正・追記
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