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甲状腺ホルモン(hyroid hormone)

甲状腺から分泌されるホルモン。全身のほとんどの細胞に作用し、代謝を活性化する働きを持つ。*1

甲状腺ホルモンは恒温動物の熱産生,エネルギー代謝を担うホルモンであるのみならず,細胞分化,発達に関与する重要な役割を有している。*2

甲状腺ホルモンの分泌量が多くなると、安静時での心拍数の増加、体温上昇、体重現象などが起こり、甲状腺機能亢進症バセドウ病)となる。

甲状腺ホルモン分泌量が少なくなると逆の症状が現れ、甲状腺中毒症甲状腺機能低下症橋本病)となる。*3

甲状腺ホルモンの種類

これらは脂溶性であり細胞膜を通過しやすい。サイロキシンは4つのヨウ素(ヨード)を持ち、トリヨードサイロニンは3つのヨウ素を持つ。甲状腺からの分泌量は、サイロキシントリヨードサイロニンの3倍である。

これらの前駆体サイログロブリン*4

*1名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科:甲状腺とは: https://www.med.nagoya-u.ac.jp/nyusen/sick/thyroid/thyroid.html
*2甲状腺ホルモン輸送:甲状腺から標的核受容体への旅路 鈴木悟 信州大学大学院医学系研究科加齢病態制御学分野: http://plaza.umin.ac.jp/~s-igaku/DATA/59_06/59_06_02.pdf
*3甲状腺ホルモン異常のアプローチ 伊藤病院 吉村弘: https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/103/4/103_855/_article/-char/ja/
*4遊離トリヨードサイロニン, FT3(Free triiodothyronine): https://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/koujou/FT3.htm

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:10:18