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血液がん以外の上皮細胞由来の固形がん。カルチノーマや癌腫とも呼ばれる。
詳細はがんを参照。
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がん細胞が血液やリンパ液によって別の臓器などに移動して新たながんを形成すること。血管を移動して広がる転移を特に血行性転移と呼ぶ。血液中を循環するがん細胞の多くは毛細血管から血管の外へと遊出する。これにはがん細胞が自身の硬さを利用して毛細血管に挟まる(つまる)ことで血管に留まる必要があることが報告されている。転移したがんのことを「転移がん」と呼び、それに対して転移がんの元となったがんのことを「原発がん」と呼ぶ場合もある。転移したがん細胞はその元となった組織の細胞に似ているため、…
体の表面を覆う皮膚や管腔臓器(口腔や腸管、気管、泌尿器、生殖器など)の粘膜を覆い、外界からの異物や病原体の侵入を防ぐ役割をもつ細胞。上皮というのは、皮膚や粘膜の表面はもちろんだが、肝臓や腎臓などの実質部分も上皮が折りたたまれてできており、これらの臓器の機能を担っている細胞は上皮細胞である。口腔の上皮細胞は高温に反応する。温度の感知はTRPV3、TRPV4が担っている。上皮細胞は常に生まれ変わり、古くなったものは、皮膚では垢、腸では便、気管では痰などとして排泄される。悪性腫瘍の…
国内の死因の3分の1を占め、現在も増加傾向にあると言われる遺伝子異常による疾患。症状は、細胞が無秩序な増殖を繰り返し、周囲の組織や他の組織にまで侵入(浸潤)し、自他の組織を破壊する悪性腫瘍となる。がん細胞は、ATPを常に解糖系で生成しており、大量の乳酸を生じさせる(ワールブルク効果)。また、浸潤や転移を行うために、基底膜のメラニンやコラーゲンを分解するための酵素の活性が高くなっている。がん細胞自体は1日5000個程度生まれていると考えられているが、生体の免疫によってがん細胞は…
老化した細胞から様々な種類のサイトカインなどの生理活性物質が過剰に産生および分泌される現象。ウイルスなど病原体に感染していなくてもゲノムDNAの一部が細胞質に出て、自然免疫による炎症性サイトカインが分泌される。本来は老化細胞の周囲の細胞を活性化して組織の修復を促進する目的で起こると考えられているが、過剰な分泌によってさらなる細胞老化の促進や加齢関連疾患やがんの発症および進展の原因となる。細胞老化を起こした細胞(老化細胞)は炎症性サイトカイン、ケモカイン、増殖因子や細胞外マトリ…
太陽から放射される電磁波のひとつ。太陽光に含まれる紫外線の波長は 200〜400nm で、波長によって以下のように分類される。-UVC(200〜280nm)-UVB(280〜320nm)-UVA(320〜400nm)紫外線は太陽光の全エネルギーの6%を占める。紫外線のうち92%がUVA、8%がUVB。紫外線のうち波長が290nm未満のものは(UVC)はオゾン層によって遮断され、ほとんど地表には届かない。波長の短い紫外線ほど細胞を破壊する力が強い。つまり、UVAよりもUVCの方…
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