健康用語WEB事典

関連する用語

温泉

地熱によって自然に温められた天水。火山の近くに多い。入浴することで硫化水素ガスなどによる科学的な直接作用、リフレッシュ効果による生物学的作用、温熱効果で血管が広がる物理学的作用により⾼血圧の抑制効果が期待されていたが、実際に高血圧の既往の少なさに夜間の温泉利用が関連していることが確認されている。夜間の温泉習慣は慢性ストレスによる睡眠障害の改善に繋がり、高齢者の高血圧予防に有益となっている可能性が考えられている。また、温泉習慣が気分障害の改善につながり、高齢者のうつ発症の予防に…

アストロサイト

グリア細胞のひとつ。星状細胞や星状膠細胞、アストログリアとも。脳内の神経細胞の周りに存在する。ヒトの大脳皮質においては最も大きく、数も多い細胞。星型をしていることから名付けられた。神経細胞の主な産生時期が終了した後の神経幹細胞から生じる。アストロサイトの元になるアストロサイト前駆細胞は脳深部で作られ、脳表面側へと移動して、すでに形成され始めている神経細胞ネットワークに合流する。アストロサイトは細胞外のグルタミン酸をGLT-1によって細胞内へ運び込むことにより細胞外のグルタミン…

網膜

目の硝子体の奥にある、光の像を認識する神経組織。カメラのフィルムに相当する。厚さ110～180μm。網膜を構成する神経には、視細胞（錐体細胞、杆体細胞）、双極細胞、水平細胞、アマクリン細胞（無軸索細胞）などがある。ミュラー細胞やアストロサイトなどのグリア細胞がこれらを支持する。酸化ストレスを防御するためにグルタチオンを生合成する。また、網膜内のビタミンC濃度は血中濃度の約15倍（1.6mM）。網膜の黄斑には視細胞が密集しており、この視細胞によって光の情報を電気信号に変換する。…

ポリスルフィド

チオール基などに多数の硫黄原子が連続して結合した化学構造を含む含硫化合物。多硫化物とも。示性式は R-Sn-R' ポリスルフィドの構造を持つ分子は活性硫黄分子種と呼ばれる。脳内では硫化水素が結合することで生成され、TRPA1の活性化が引き起こされる。神経の情報伝達に関わるとされる。

フソバクテリウム・ヌクレアタム

ヒトの上部消化管（主に口腔）や腸内における常在菌。歯周病の一因となることに加え、ケモカインを介して食道がんの進行に関わることが報告されている。また、妊婦の子宮内に感染し、TLR4を介して炎症を引き起こし早産や流産の原因となる。硫化水素産⽣酵素（Fn1055）を持ち、システインからセリンと共に、口臭の原因となる硫化水素を生成することが知られている。

3-メルカプトピルビン酸硫黄転移酵素 ポリサルファイド システイントランスアミナーゼ 3-メルカプトピルビン酸 TRPA1 酸化 分子 カルシウムイオン 舌苔 細胞 口臭 揮発性硫黄化合物 腸ガス 揮発性硫化物 酸 神経細胞 塩化ベンゼトニウム 光受容体

参考文献一覧

*1KAKEN — 研究課題をさがす | 硫化水素の生産・放出と神経細胞保護作用 (KAKENHI-PROJECT-23790316): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23790316/
*2KAKEN — 研究課題をさがす | 内在性硫化水素の生理機能 (KAKENHI-PROJECT-26460115): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-26460115/

ご意見・ご要望をお聞かせください。

硫化水素に関する情報を検索

[学術機関を検索] [政府機関を検索]

Tweet