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複数の神経細胞がシナプスによって結合して形成するネットワークのこと。
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ガストリンの産生を促進する神経ペプチド(神経ペプチドホルモン)。ガストリン放出ペプチドとその受容体(GRPR)が脊髄後角で痒み情報を選択的に伝達することが知られている。小細胞肺がんや前立腺がんでも産生され、がんのオートクリン増殖因子として働くことが知られている。オス優位な神経回路を構築し、勃起や射精などのオスの性機能を調節する。思春期以降、オスでは血中アンドロゲンの上昇と相関してGRPニューロン数が増加するのに対し、メスでは女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の作用に…
神経が傷付くことで起こる非常に長引く痛み。神経因性疼痛とも。通常、触覚を伝える神経回路と痛覚を伝える神経回路は異なるが、末梢神経が障害を受けることで神経回路の編成が起こり、触れただけで痛みを感じる痛覚関連神経回路が形成されてしまっている状態とされる。原因はがんや糖尿病、帯状疱疹、脳梗塞、脳卒中などにより神経系が障害を受けること。慢性的な痛みを引き起こす上に難治性とされる。非ステロイド性抗炎症薬やオピオイド鎮痛薬などの解熱鎮痛薬は無効で、それよりも強力なモルヒネでも鎮痛しないこ…
同種の他の個体に作用して行動反応や内分泌反応を引き起させるために分泌される物質。仲間への危険伝達や攻撃行動、ストレスの制御、生殖行動などに関わるとされる。例えば、オスのマウスが尿に応答するフェロモンを受容すると、その情報が本能行動の制御に重要である視床下部の特定の神経回路を活性化することでオス間の攻撃行動が促進されることが報告されている。マウスを含む多くの生物において、フェロモンは鼻腔下部に位置する鋤鼻器に発現するフェロモン受容体で受容される。フェロモン受容体は多重遺伝子ファ…
発達障害に関連する遺伝子。網膜のCYFIP2の欠損はマウスにおいて視覚異常の原因となることが確認され、ヒトの発達障害でしばしば見られる視覚異常の少なくとも一部は網膜の神経回路の変化に起因すると報告されている。タグ:
ある神経細胞の軸索と別の神経細胞との間にできる連結部分。主に樹状突起スパイン上に形成される。刺激によってその数は増減する。情報を発する神経細胞(シナプス前細胞)の軸索の終端(シナプス前終末、プレシナプス)と、その終端から送られる神経伝達物質を受け取る他の神経細胞(シナプス前細胞)の一部(シナプス後膜、ポストシナプス)との繋ぎ目。シナプス前細胞とシナプス後細胞の間の20nm程度の隙間をシナプス間隙と呼ぶ。シナプスでは活動電位による情報伝達ができないので、神経伝達物質を放出する。…
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