神経細胞(neuron, neurone, nerve cell)

体内の情報伝達を行う細胞ニューロンとも呼ばれる。

細胞核をもつ細胞体とその周りにある枝分かれした樹状突起と1本以上の長い軸索神経線維)を持つのが特徴。

ほとんどの神経細胞は細胞核をもつ細胞体から、1本の軸索と多数の樹状突起と呼ばれる突起を伸ばした構造をしています(図1)。他の神経細胞の樹状突起へと伸びる軸索神経伝達物質を放出して情報を伝える役割、樹状突起はその伝達物質を受け取る役割を果たしています。*1

脊椎動物の全ての神経細胞は神経管を構成する細胞分化することによって作られる。*2

脊髄運動神経から筋肉に繋がる神経細胞が最も長く1m程度の長さを持つ。1本の神経細胞では、細胞の末端まで電気信号で情報や指令を伝えており、これを「伝導」と言う。

神経細胞から別の神経細胞または神経細胞から筋肉に情報を伝えるときには、軸索の終端から神経伝達物質を放出する。*3

具体的には、他の神経細胞樹状突起樹状突起スパイン)に軸索を伸ばしてシナプスを形成する。軸索の末端(シナプス前終末)から放出される神経伝達物質シナプス間隙に拡散してシナプス後膜受容体に結合することによって、次の神経細胞に情報が伝達される。

ひとつの神経細胞は多数の神経細胞にシナプスで繋がる。逆に、あるひとつの神経細胞は多数の神経細胞からシナプスで接続されている。軸索の一つが活動してもシナプス後電位が閾値以下であることが多い。したがって、複数のシナプスから同時に情報伝達が行われる必要がある。*4

神経細胞の役割による分類

神経細胞は役割によって様々な種類に分類される。筋肉に接続されて運動に関わる神経細胞を運動神経、五感に関わる神経細胞を感覚神経と呼ぶ。

内で働く神経細胞の集団を中枢神経系と呼び、脊髄から各部位に繋がる神経細胞の集団を末梢神経系と呼ぶ。*5

神経細胞の構造による分類*6

*1コラーゲンが神経軸索再生を促進する仕組みを解明 神経再生の理解と治療の発展につながりうる成果: http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20161217_sci.pdf
*2神経による筋収縮の指令-ニューロン: http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textlife/neuron.htm
*3NHK高校講座 | 生物基礎 | 第22回 神経と神経系: http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/archive/resume022.html
*4東北大学 脳機能解析分野 シナプスとニューロンネットワーク: http://neuro.med.tohoku.ac.jp/japanese/education/class/med_classes/synapse2011-2.pdf
*5技術評論社 東京薬科大学 生命科学部 工藤佳久 都波幹夫 生命科学がわかる
*6関西医科大学 神経細胞: http://www3.kmu.ac.jp/anat1/old/edu/histology/general/nerv/neuron.html

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:10:33