筋小胞体(sarcoplasmic reticulum : SR) †
内部にカルシウムイオンが貯蔵されており、これが放出されると筋肉は収縮する。逆に筋小胞体が持つ膜タンパク質であるカルシウムポンプが、筋小胞体にカルシウムイオンを取り込むことで筋肉が弛緩する。この取り込みにはマグネシウムイオンが関わる。*2*3
この働きを行うにはATPが必要となる。
例えば,筋肉が収縮する際には Ca2+ 放出チャネルを通して筋小胞体中に蓄えられた Ca2+ が細胞質中に放出されるのに対して,筋肉が弛緩する際には放出された Ca2+ は筋小胞体カルシウムポンプ (Ca2+-ATPase? あるいは sarco(endo)plasmic reticulum Ca2+-ATPase1 ; SERCA1)によって小胞体中に汲み戻される.イオン能動輸送を実現するためには,外部エネルギーとして ATP 加水分解によって供給されるエネルギーを必要とする.*4
*1広島大学 筋原線維と筋小胞体: http://home.hiroshima-u.ac.jp/wada/SR.htm
*2カルシウムポンプのダイナミックな構造変化を解明 — SPring-8 Web Site: http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/research_highlights/no_52/
*3西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt
*4カルシウムポンプの機能制御機構 杉田有治: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/11/80-10-06.pdf
*2カルシウムポンプのダイナミックな構造変化を解明 — SPring-8 Web Site: http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/research_highlights/no_52/
*3西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt
*4カルシウムポンプの機能制御機構 杉田有治: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/11/80-10-06.pdf
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:10:38