精巣上体に細菌が繁殖して引き起こされる炎症。原因となる細菌は尿道から精管を通って精巣上体に移動する。
陰嚢の腫れや精巣の痛み、発熱が急激に現れる。*1*2
精巣上体炎(副睾丸炎)は、精巣の横にある精巣上体(副睾丸)に炎症がおこって腫れることです。「精巣が腫れている」という訴えの方も多いですが、精巣の横に硬いシコリが触れます。ドップラー超音波検査で、正常な精巣と血液の流れが増加している腫大した精巣上体がみとめられます。*3
治療は抗生物質による薬物療法。
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クラミジア・トラコマチスによる性器への感染症。国内で最も多い性感染症。成人では性行為により感染するが、新生児には母親からの産道感染が起こる場合がある。女性の症状は子宮頚管炎のため帯下(おりもの)が増加し、子宮の中へ入り卵管炎を起こす。さらに不妊症や子宮外妊娠、骨盤腹膜炎などを起こす恐れがある。男性の症状は尿道炎による排尿時の痛みや精巣上体炎など。無症状の場合も多く、無自覚に他人に感染が広がる恐れがある。治療はテトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系などの抗生物質。
生物(主に細菌)の細胞の育成に関わる働き阻害する物質。抗菌薬のひとつ。阻害する働きは、DNA複製やRNA合成、タンパク質合成、細胞壁合成など抗生物質の種類によって異なる。感染症の治療薬や防腐剤として用いられる。-β-ラクタム系--セフェム系--ペニシリン系--カルバペネム系--モノバクタム系-グリコペプチド系-ホスホマイシン系-テトラサイクリン系-マクロライド系
免疫反応の一つ。主にウイルスなどの病原体による感染が起きた場合に、それを排除するためにマクロファージ(内因性発熱物質)などがサイトカインを分泌して発生させる。体温を上げることによって病原体の増殖を抑える効果がある。したがって、発熱を無理に抑えると病原体が増えてしまう場合がある。発熱は、何らかの身体の異常に対する防御反応です。最も多いのはかぜ(感冒)による発熱ですが、体内でかぜのウイルスと戦うために熱が出ているので、むやみに熱を下げるのは逆効果です。どうしても我慢できないつらい…
精巣の横に突出して存在する、精巣で産生された精子が精管に運ばれる途中に通過する部位。副睾丸とも呼ばれる。精巣輸出管が集中し、精巣上体管に繋がる。精巣上体の前方の約3分の2が精巣輸出管であり、残りの約3分の1が精巣上体管である。精巣上体に炎症が起きると陰嚢の腫れや痛み、発熱が起こる。
精巣上体尾部と射精管を繋ぐ、長さ30~35cm、外径1.5~3.0mm、内腔200~700μmの管。二層の縦走筋とその間の輪状筋によって構成される。終末は膨大しており、精囊腺の内側で前立腺の後面に入る。
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