糖鎖(carbohydrate chain) †
グルコースなどの糖が枝分かれしながら鎖状に繋がった分子。多くはタンパク質や脂質などに結合した状態で存在する。糖鎖を持つタンパク質を糖タンパク質と呼ぶ。
動物では体内の半数以上のタンパク質に糖鎖が結合している。同じタンパク質でも健康なときと病気のときとで糖鎖の形が変化することが知られている。*1
小胞体膜に存在するドリコール脂質上に作られる。糖鎖の構築にはグルコースが必要であることが報告されている。
糖鎖は、細胞小器官の1つである小胞体膜に存在するドリコール脂質上に構築され、複数の段階を経て未成熟型から成熟型ドリコールオリゴ糖になります。そして、オリゴ糖転移酵素によってひとまとめに特定のタンパク質に結合します。その際、グルコースが十分に細胞に供給されると、成熟型ドリコールオリゴ糖が合成されて糖鎖修飾反応が速やかに進行します。一方、グルコースが少ない環境(低グルコース環境)では、ドリコールオリゴ糖の構築が完了せず、未成熟型ドリコールオリゴ糖が一過的に蓄積し、糖鎖修飾の効率が著しく低下することが知られていました。*2
糖鎖は主として分泌タンパク質や細胞表面に存在しており、細胞の種類の識別やタンパク質の保護、細胞間の情報伝達に関与するとされる。*3*4
糖鎖の結合による分類 †
*1似て非なる酵素が糖鎖を作り分ける仕組みを解明 2種類の酵素が別々のタンパク質に同じ糖鎖を合成する: https://igcore.thers.ac.jp/wp_control/wp-content/uploads/9d99217b0a7305a88269c801ee6ef8a9.pdf
*2不完全な糖鎖をきれいに分解するメカニズムを発見 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2013/20131112_1/
*3高知大学医学部 生化学講座 生体膜研究のすすめ: http://www.kochi-ms.ac.jp/~ff_bichm/home01.htm
*4弘前大学 医学部 泌尿器科 畠山真吾 糖鎖の基礎知識: http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~uro/html/Research-Publications/Glyco_info_Hatakeyama.pdf
*2不完全な糖鎖をきれいに分解するメカニズムを発見 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2013/20131112_1/
*3高知大学医学部 生化学講座 生体膜研究のすすめ: http://www.kochi-ms.ac.jp/~ff_bichm/home01.htm
*4弘前大学 医学部 泌尿器科 畠山真吾 糖鎖の基礎知識: http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~uro/html/Research-Publications/Glyco_info_Hatakeyama.pdf
ご意見・ご要望をお聞かせください。
糖鎖に関する情報を検索
この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2022-12-17 (土) 17:41:46