細胞壁(cell wall) †
植物の細胞壁はセルロースを主成分とする。細胞壁には2つの種類が確認されており、含まれる物質などが異なる。
多くの被子植物の細胞壁はタイプ I とよばれ、セルロースとキシログルカンが多く、ペクチン、アラビノキシラン、グルコマンナン、ガラクトグルコマンナンなどが含まれる。…一方、単子葉類の一部(イネ目)の細胞壁はタイプ II とよばれ、セルロースとキシラン(グルクロノアラビノキシラン?)、1,3-1,4-β-D-グルカンが多く、ペクチンやキシログルカンが少ない。…タイプ I の細胞壁では、構造タンパク質(エクステンシンなど)が大きな役割を果たしているが、タイプ II 細胞壁ではタンパク質含量が低く、フェノール酸(フェルラ酸など)の架橋がその代わりを果たしている。*1
真菌の細胞壁は主にβ-グルカン(β-1,3-グルカン、β-1,6-グルカン?)、マンナン、キチンによって構成され、主にβ-グルカンの生合成を阻害する薬剤が抗真菌薬として使用される。*2
*1筑波大学 生物学類 細胞壁: http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/cell-wall.html
*2キャンディン系抗真菌薬と耐性機構 ニュージーランド・オタゴ大学口腔科学講座 新見京子 国立感染症研究所生物活性物質部 新見昌: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjmm/50/2/50_2_057/_pdf
*2キャンディン系抗真菌薬と耐性機構 ニュージーランド・オタゴ大学口腔科学講座 新見京子 国立感染症研究所生物活性物質部 新見昌: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjmm/50/2/50_2_057/_pdf
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このページの最終更新日時: 2019-10-23 (水) 08:39:14