健康用語WEB事典

細胞外基質(extracellular matrix : ECM)

細胞の外を満たしている、生体組織のうち細胞以外の部分のこと。細胞外マトリックスとも呼ばれる*1

細胞は、細胞外基質に接着した状態でなければ増殖できずアポトーシスを起こす。この現象は足場依存性と呼ばれる。*2

細胞外マトリックスは、文字通り、細胞の外周に形成される線維状あるいは網目状の構造体の総称である。解剖学的には、結合組織の主体である間質上皮組織を裏打ちする基底膜に大別される。… 細胞外マトリックスの主要成分はコラーゲンであるが、それ以外に各種プロテオグリカンフィブロネクチンラミニンのような細胞接着性蛋白質エラスチンのような構造蛋白質など、非常に多くの蛋白質細胞外マトリックスには含まれている。*3

細胞外基質を構成する成分は400種類以上が確認されている。

*1弘前大学大学院保健学研究科 医療生命科学領域 生体機能科学分野 中村敏也研究室 細胞外マトリックスとは?: http://www.hs.hirosaki-u.ac.jp/~kensa/matrix/newpage2.htm
*2細胞接着による細胞の運命決定メカニズムの解明: http://www.biochemistry.kais.kyoto-u.ac.jp/kenkyuugaiyou/vinexin.htm
*3大阪大学蛋白質研究所 蛋白質化学研究部門 細胞外マトリックスの多様性とインテグリンシグナリング: http://www.protein.osaka-u.ac.jp/matrixome/research/ECM.html

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このページの最終更新日時: 2018-03-18 (日) 18:16:00