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生物において、加齢による身体の機能低下や身体を構成する細胞の劣化(細胞老化)およびその劣化した細胞(老化細胞)を指す。
関連する用語
人体に必須のミネラル。食品中にはセレノシステインなどのようにアミノ酸と結合した形で含まれる。体内には約13mgあり、ほとんどがタンパク質と結合して存在する。その形態によって吸収率が変化する(セレノメチオニンは80〜90%、セレノシステインは50〜70%)。セレンを含むタンパク質は25種類が知られている。グルタチオンペルオキシダーゼに必須な補助因子。またヨードチロニン脱ヨウ素酵素の成分として甲状腺ホルモンの活性化に関わる。国内では土壌のセレン濃度が高いため、植物に十分な量が含ま…
オートファジーによる選択的ミトコンドリア分解。オートファジーを利用してミトコンドリアを隔離して分解する細胞の機能。ミトファジーとも。この機能によってミトコンドリア品質管理を行う。マイトファジーが正常に行われないと神経変性疾患や老化の原因となるとされる。パーキンやBNIP3、ATGはマイトファジーに関わる分子。ATG32がカゼインキナーゼ2によってリン酸化されることがマイトファジーの開始点となる。このリン酸化は通常、PP2Aファミリーの脱リン酸化酵素であるPPG1によって抑制さ…
デンプンを50~65℃に加熱することで柔らかくなる現象。α化とも。糊化したデンプンをαデンプンと呼ぶ。生の穀物などのデンプンは結晶構造を取り消化されにくいが、これに水を加えて加熱すると、結晶構造の中に水が入り込みほぐれる。これによって消化しやすいデンプン(αデンプン)となる。糊化したデンプンが冷えて時間が経つと、組織から水が分離し、部分的に加熱前のデンプンに近い構造となる(デンプンの老化)。デンプンの老化はαデンプンを高温のまま乾燥するか、急速に冷凍することにより防ぐことがで…
主にライ麦パンの製造に用いられる、酸味をもたらすパン種。パネットーネやサンフランシスコサワーブレッドなどにも用いられる。ライ麦粉、小麦粉、水などを用いて6日間かけて自然発酵させる製法が伝統的。サワードウとも。古来から利用されたパン種である、発酵させたパン生地の一部を残したものはサワー種となる。パン種には古代からさまざまなものがあったが、なかでもよく知られているのが、発酵させたパン生地を一部、焼かずに残しておくもの。そのため残し種とも老麵とも言われる。現代でもライ麦のパンやフラ…
腸が弛んで便意と便を送り出す力が弱まること(腹圧の低下)で起こる便秘。腹筋が弱い女性や高齢者に多い。老化による平滑筋運動や緊張の低下、脊髄障害、内分泌疾患(糖尿病、甲状腺機能低下)などが原因となる。下剤の過剰使用で起こる場合がある。妊娠に伴って分泌が増加するプロゲステロンは、妊娠維持のために必要であるが、腸の蠕動運動を抑制するため弛緩性便秘の要因となることが知られている、結腸の蠕動と緊張が低下し、腸内容の輸送が遅延するために起こる。太くて硬い便となり、便意に乏しく、排便後の残…
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