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種々のサイトカイン(ヒスタミンなど)を分泌することにより免疫反応の調節を行う血球系細胞。肥満細胞とも呼ばれる。この「肥満」は、ヒスタミンやプロテアーゼ、ヘパリンなどを充満させた顆粒を大量に持っていることから名付けられている。血管が分布する組織のほぼ全てに存在する。肥満細胞は免疫反応やアレルギー反応を担う細胞であり、皮膚や粘膜など全身に広く分布しています。たくさんの顆粒(物質を溜め込む袋)を細胞内に持っており、この顆粒内にはさまざまな化学物質が蓄積されています。マスト細胞の表面…
骨髄増殖性腫瘍のひとつ。皮膚をはじめとする全身諸臓器で肥満細胞が増加する稀な疾患。成人ではSCFの受容体をコードするc-Kitに活性型突然変異が見られる。
脱感作のひとつ。短時間に繰り返し薬物を使うことで、薬物の成分に対する反応性が急激に悪くなる現象。特に短時間で起こるもののことを指し、耐性と区別されることがある。急速耐性や速成耐性とも呼ばれる。例えば、肥満細胞の脱顆粒剤の注射による皮膚反応が注射回数にともない減弱していく現象やヒスタミンなどによる腸管の収縮が薬剤の添加回数に応じて減弱していく現象を指す。特に、短時間の頻回投与の際に一時的(秒~分単位)に起こる反応低下をタキフィラキシーと言い、ある程度の期間に渡って間欠的に投与し…
獲得免疫の中心的な働きをするT細胞。胸腺で作られ全身を循環する。ヘルパーT細胞は、CD4だけを細胞表面マーカーとして持つため、CD4+T細胞やCD4陽性T細胞とも呼ばれる。Th細胞とも表記される。ヘルパーT細胞は、末梢組織に出てきた段階では機能が未確定(ナイーブヘルパーT細胞)で、リンパ節で樹状細胞からの抗原提示を受けて初めて応答性が決定する。細胞表面のTCRによって抗原提示細胞が持つMHCクラスⅡ分子に挟み込まれたペプチドを認識して結合する。抗原提示細胞から抗原の情報を受け…
アレルギー性疾患(鼻炎、皮膚炎、喘息)やケロイド、肥厚性瘢痕などに対する治療薬。商品名はリザベン、アレニスト。アレルギー性疾患に対しては肥満細胞などからのヒスタミンやロイコトリエンの有利を抑制することで効果を発揮し、ケロイドなど瘢痕に対しては線維芽細胞への直接作用、サイトカイン・活性酸素の産生あるいは遊離の抑制、SOD活性上昇などの作用による効果があるとされる。TGF-β1抑制作用が線維芽細胞の増殖を抑制し、細胞間物質の産生を抑制することなどにより緑内障濾過手術での濾過胞の形…
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