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難治性喘息や特発性の慢性蕁麻疹に対する抗IgEモノクローナル抗体。商品名はゾレア。モノクローナル抗体がIgEに結合することで、IgEが肥満細胞や好塩基球の高親和性IgE受容体(FcεRⅠ)に結合することを防ぐ。これによって肥満細胞によるアレルギーを起こす物質(炎症メディエーター)の放出を防ぐ。好酸球性中耳炎の臨床症状を軽減し、かつ骨導レベルを保つ作用が報告されている。タグ:
引っ掻きたくなるような不快な感覚。通常、皮膚に付着した異物に対する防衛反応として現れる。痒覚、掻痒(そう痒)とも。かゆみは皮膚や粘膜を掻破したくなるような不快な感覚である.かゆみの生理的役割は依然明確ではないものの,引っかき行動により皮膚に付着した寄生虫等の外敵を除去する,あるいは皮膚の炎症等の情報を生体に知らせるといった防御機構とされている.痛みとは異なる神経(C線維およびA線維の一部)によって伝達される。肥満細胞などから放出されるヒスタミンは痒みを引き起こす物質のひとつ。…
肝臓から発見された、アンチトロンビンに結合して血液の凝固を抑制する作用を持つ硫酸化多糖(ヘパラン硫酸)。マスト細胞に存在する。ヘパラン硫酸の中でも硫酸化の度合いが高い。ウロン酸(β-D-グルクロン酸あるいはα-L-イズロン酸)とD-グルコサミンが重合した多糖類に硫酸が付加した構造を持つ。血中のプロテアーゼインヒビターのアンチトロンビン(AT)に結合して立体構造を変えて活性化し、ATによるプロテアーゼ凝固因子の阻害速度を高めて抗血液凝固作用を発現する。ヘパリンは生体内では結合組…
腸間膜に存在するリンパ球集積(FALC)で発見された自然リンパ球。2型自然リンパ球とも。自然免疫に関わる造血幹細胞由来のリンパ球。NH細胞(ナチュラルヘルパー細胞)とも呼ばれた。IL-5やIL-13などのサイトカインを産生する。寄生虫に対する防御や組織修復を担うが、活性化によりアレルギー疾患を悪化させることもある。脾臓やリンパ節には存在せず、FALCに存在することが確認され、後に肺や皮膚、腸管などでも存在が確認されている。T細胞と異なり、分化に胸腺を必要としない。ヘルパーT細…
緑藻に特徴的なカロテノイド。基本骨格にケト基とヒドロキシ基を有し、シクロヘキセン環にヒドロキシ基を有する構造を持つ。前駆体はロロキサンチン。シフォナキサンチンは血管新生抑制作用やがん細胞に対するアポトーシス誘導作用、肥満細胞分化抑制作用などを有することが報告されている。タグ:
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