健康用語WEB事典

脱分極(depolarization)

一時的に神経細胞膜電位が0Vに近づき、さらにその細胞内外の電位が逆転して細胞内が正、細胞外が負の電位となる現象。これによって電位依存性イオンチャネルの開口が起こり、活動電位が発生し、細胞の興奮を起こす。神経細胞の情報伝達や心臓心筋)の拍動に重要。*1*2*3

心臓洞房結節細胞では、他からの刺激無しにひとりでにゆっくりと膜電位が脱分極を起こし、活動電位を発生させる。

活動電位とは、脱分極による細胞の興奮、つまり細胞の電位が一時的にプラスからマイナスになる膜電位の一連の反応のことを言います。膜電位が脱分極し(0mVに近づき)閾膜電位(threshold)に達すると活動電位が生じます。*4

逆の現象を過分極と呼ぶ。

*1膜電位変化と活動電位の発生: http://www.mech.hirosaki-u.ac.jp/~sagawa/2011/class/seitai/chap3.pdf
*2玉川大学 学習・記憶システム研究室 活動電位: http://www.tamagawa.ac.jp/teachers/aihara/katudou.html
*3国立大学法人 東京医科歯科大学 神経による筋収縮の指令 ニューロン: http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textlife/neuron.htm
*4東邦大学 薬学部薬物学教室 田中光 行方衣由紀 濵口正悟 心筋 バーチャルラボラトリ 心臓の電気現象: https://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/shinkin/denki/denki-1-1.html

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このページの最終更新日時: 2019-06-28 (金) 10:42:07