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有髄線維の髄鞘が異常によって変性・脱落すること。
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コンドロイチンが硫酸化した有機化合物。グルコサミノグリカンのひとつ。グルクロン酸とグルコサミンの繰り返し単位が直鎖状に結合したヘテロ多糖。分子式は C13H21NO15S 血管のない軟骨に水分や栄養を届ける役割を持つ。経口摂取によって軟骨にコンドロイチン硫酸が届けられるかは不明であり、関節痛の改善効果があるかどうかは疑問視されている。ある症状においては、損傷部位に蓄積することが確認されている。コンドロイチン硫酸は、慢性化した多発性硬化症などの脱髄疾患の脱髄巣や脊髄損傷の傷害部…
テトラサイクリン系抗生物質のひとつ。商品名はミノマイシン。長時間の有効血中濃度が得られ、肺や胆道系への移行が良好であるが、尿中排泄は少ないことが特徴。浸透圧性脱髄症候群の早期に認められるミクログリアの炎症性サイトカイン発現を抑制することで脱髄を抑制することが報告されている。主な副作用として消化器症状や動揺感が報告されている。
複数の末梢神経が障害される疾患(ポリニューロパチー)のひとつ。病原体の感染がきっかけとなる自己免疫疾患の一種と考えられている。患者の約60%の血液中に末梢神経の構成成分である糖脂質(特にガングリオシド)に対する抗体が存在する。神経の障害の違いによって以下のように分類される。国内ではAIDPが約40%、AMANが約60%を占めるとされる。-有髄神経の脱髄が主体--AIDP(脱髄型または古典型)-軸索の障害が主体--AMAN(純運動型、運動神経のみに起こる)--AMSAN(運動神…
アレルギー機序によると考えられている中枢神経系の脱髄を症状とする疾患。特発性のもの、ワクチン接種によるもの、病原体の感染が原因となるものの3つに分けられる。ワクチン接種によるADEMは、ワクチン製造に使用した動物の中枢神経組織がワクチン精製時に混入することが原因となるとされる。病原体の感染によるADEMは、細菌やウイルスの感染によって感作された末梢リンパ球が中枢神経系と交差抗原性を持つことによって髄鞘が破壊されるためと考えられている。治療は主にステロイドパルス療法。これに経口…
オリゴデンドロサイトの細胞膜が神経線維(軸索)に巻き付いて形成される部位。ミエリン鞘とも。重量の70~80%が脂質であり、残りの約20%はタンパク質。脂質はスフィンゴミエリンを主成分とする。髄鞘の発生をサイトヘジンが制御していることが報告されている。高い電気抵抗を持ち、この髄鞘が絶縁シートとして働くことで、非常に速い神経伝達が可能となる。髄鞘の異常によって多発性硬化症などが引き起こされる。
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