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脳内の血管。
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小児の脳卒中の代表的な原因となる疾患。国内で発見された。内頚動脈(ウィリス動脈輪)の進行性の閉塞でありウィリス動脈輪閉塞症とも呼ばれる。左右両方の内頚動脈終末部が細くなる。比較的女性に多い。脳血管中のウィリス動脈輪の閉塞によって脳への血流が悪くなった結果、それを補うための側副血行路が発達するが、これが「もやもやとした血管」に見えることが名前の由来。特徴的な症状は過呼吸によって誘発される一過性の運動麻痺や脱力。原因遺伝子は17番染色体に存在するRNF213であり、このミスセンス…
マトリックスメタロプロテアーゼのひとつ。NF-κBの活性化により誘導される。脳梗塞後3時間経過後のtPAの投与によって活性化され、脳血管を構成するⅣ型コラーゲンを分解して脳出血を引き起こす原因となる。軟骨内骨化において、血管内皮細胞はMMP-9によって軟骨基質を分解しつつ血管新生を行い、軟骨内に侵入していくと考えられている。
脳梗塞や脳出血の後遺症に伴うめまいの治療薬。血管平滑筋弛緩作用とα1受容体遮断作用による脳血管拡張作用や血小板凝集抑制作用を持つとされる。ミトコンドリアの内呼吸賦活作用などによる脳代謝改善作用も示唆されている。商品名はセロクラール、アポノール。また、アミンに対する拮抗薬であり、NMDA受容体のアミン結合部位を阻害することでグルタミン酸非競合的に活性を抑制する。
突然発症する雷鳴頭痛の再発、可逆性で多発性の脳血管攣縮が特徴の疾患。巣症状や痙攣を伴う場合がある。発症の平均年齢は45歳前後。女性の発症率は男性の2倍以上とされる。血液脳関門の破綻が原因として示唆されている。また、プラセンタエキスに含まれる女性ホルモンが発症要因と考えられる例が報告されている。
片頭痛や群発頭痛に対する治療薬。トリプタミンの誘導体。60~70%の患者に有効とされる。セロトニン受容体(5-HT1B受容体、5-HT1D受容体)のリガンドであり、血管壁の5-HT1B受容体に作用して拡張した硬膜血管を収縮させる。また、三叉神経の5-HT1D受容体に作用して三叉神経の活動を鎮静化する。三叉神経終末・脳血管内皮に存在するセロトニン1B/1D受容体を刺激し,三叉神経終末からの神経原性炎症を惹起するCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)放出を抑制することなどから…
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