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腸内細菌叢を参照。
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体内へ取り込まれずに腸内細菌の栄養源となる難消化性・難吸収性の糖類(食物繊維)。腸内環境を改善し、健康維持や疾患予防に寄与することが知られている。L-アラビノースとスクロースを同時に摂取すると、どちらも腸内細菌利用糖として機能し、特定の腸内細菌に協調的に作用することにより酢酸やプロピオン酸の産生を相乗的に促進させ、高脂肪食誘導性の肥満を抑制することが報告されている。タグ:
マイクロフローラのひとつ。様々な腸内細菌によって腸内に作られる生態系。腸内環境や腸内フローラとも呼ばれる。腸内には5001000種類の約100兆個もの微生物が存在する。腸内細菌叢の乱れは高血圧や糖尿病、肥満などを誘発するとされる。腸内細菌叢が抗酸化物質である活性硫黄分子の生体内の量的維持および上昇に寄与していることが報告されている。腸内細菌はシスチンを基質として、活性硫黄分子のひとつであるシステインパースルフィド(CysSSH)を産生することが確認されており、これをマウスに投…
デフェンシンのひとつ。αディフェンシンとも。細菌感染刺激に反応したNK細胞、T細胞、好中球などの免疫細胞や小腸のパネート細胞から分泌される自然免疫の作用因子。腸の自然免疫に重要。心理的ストレスによって減少することが知られており、うつ状態を起こすようなストレス下ではαデフェンシンの減少によって腸内細菌叢と腸内代謝物が異常になり腸内環境バランスが乱れることが報告されている。中高年者に比べ、高齢者の腸におけるαデフェンシンの分泌量は減少していることが確認されている。タグ:
代表的な機能性消化管疾患。国内では約10〜15%に発症し、20〜40歳代に好発する。ストレスによって腸管のレニン-アンジオテンシン系が過度に活性化することによるセロトニンの減少やαデフェンシンの減少による腸内環境の悪化などが原因となることが示唆されている。器質的異常は確認されない。症状は社会心理的ストレスによって悪化する腹痛や腹部不快感、便秘、下痢など。症状は排便によって軽減する。腹痛は鈍痛・疝痛で左下腹部に最も多い。タグ:
ストレプトコッカス属の乳酸菌のひとつ。通性嫌気性。ヨーグルトやチーズを作る際のスターター菌として認定されている。熱に強い特性を持ち、市販されている製品にも多く使用されている。60℃30分の加熱殺菌では死滅せず、45℃で良好な増殖を示す。名前のサーモフィルスは熱を好むことを意味する。腸内環境改善作用を持ち、便秘や下痢の改善などに効果的とされる。ブルガリア菌(ラクトバチルス・ブルガリカス)はサーモフィルス菌生育に必要なアミノ酸やペプチドを作り、サーモフィルス菌はブルガリア菌生育に…
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