健康用語WEB事典

腸内細菌叢(intestinal flora)

マイクロフローラのひとつ。様々な腸内細菌によって内に作られる生態系。腸内環境腸内フローラとも呼ばれる。

内には500~1000種類の約100兆個もの微生物が存在する。*1

腸内細菌叢の乱れは高血圧糖尿病肥満などを誘発するとされる。*2

腸内細菌叢が抗酸化物質である活性硫黄分子生体内の量的維持および上昇に寄与していることが報告されている。

腸内細菌シスチン基質として、活性硫黄分子のひとつであるシステインパースルフィドCysSSH)を産生することが確認されており、これをマウスに投与する実験では血漿中の活性硫黄濃度が上昇し、酸化ストレス障害が抑制されるという結果が報告されている。*3

タグ: 腸内細菌 シスチン 抗酸化作用 疾患

*1九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門 分子微生物学・バイオマス資源化学講座: http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/microbt/flora.html
*2健康な人の腸内細菌を注入する「糞便移植療法」|千葉大学医学部附属病院: http://www.ho.chiba-u.ac.jp/frontier/frontier06.html
*3腸内細菌が酸化ストレス防御能を高めることを発見-酸化ストレスを抑制する活性硫黄産生菌を活用した 創薬や食品開発に期待-:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/3/9/28-104568/

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このページの最終更新日時: 2022-03-11 (金) 18:00:41