最近更新された用語
腹部の筋肉の収縮によって腹腔内にかかる圧力。腹腔内圧とも。
姿勢の維持や排尿、排便に関わる。腹圧の上昇させる筋肉として横隔膜、腹横筋、骨盤底筋などが重要。*1
関連する用語
腸が弛んで便意と便を送り出す力が弱まること(腹圧の低下)で起こる便秘。腹筋が弱い女性や高齢者に多い。老化による平滑筋運動や緊張の低下、脊髄障害、内分泌疾患(糖尿病、甲状腺機能低下)などが原因となる。下剤の過剰使用で起こる場合がある。妊娠に伴って分泌が増加するプロゲステロンは、妊娠維持のために必要であるが、腸の蠕動運動を抑制するため弛緩性便秘の要因となることが知られている、結腸の蠕動と緊張が低下し、腸内容の輸送が遅延するために起こる。太くて硬い便となり、便意に乏しく、排便後の残…
女性の骨盤内の臓器(膀胱、子宮、直腸、小腸)が骨盤底筋群で支えられず膣を通って脱出する現象。出産後の女性の約半数が生涯のうち発症するとされるほど起こりやすい。最も多いのは膀胱の脱出。性器脱や俗になすびとも。経膣分娩が最も大きな原因と考えられている。その他の腹圧が上昇して骨盤底に強い負荷が加わる行為も原因となり得る。自覚症状はピンポン玉のようなものに触れる、股の間に何かはさんだような違和感、場合によっては痛みや出血、圧迫感、下垂感、悪臭、下肢疲労感、腰痛など。程度の差はあるが、…
尿を溜める働き(蓄尿)と尿を出す働き(尿排出)の2つのこと。排尿は、尿を排出することだけでなく、溜める働きのことも指す。排尿機能には膀胱に尿をためる蓄尿機能 storage function と,たまった尿を体外に排泄する排出機能 emptying function という二つの機能がある。脳からの神経が膀胱と尿道の働きを制御することで行われるため、中枢神経の損傷などによって排尿障害(排尿困難)が起こる。
骨盤の底に存在する複数の筋肉。肛門や膣の収縮に関与する。骨盤底筋群が緩むと臓器の下垂感や排尿および排便の障害の原因となる。骨盤底筋は恥骨と尾骨の間にあって、ハンモックのように張った筋肉群です。このハンモック状の筋肉が膀胱や膣・子宮・直腸などを支え、尿道・膣・肛門を締めて、尿失禁や便失禁が起こらないようにしています。
腹部の深部に存在する筋肉のひとつ。腹圧を高める働きを持ち、脊柱の安定性に関与する。
参考文献一覧
訂正・追記要望等
ご意見・ご要望をお聞かせください。