最近更新された用語
関連する用語
クロストリジウム属の細菌。毒素であるトキシンAおよびトキシンBを産生する。抗菌薬(抗生物質)によって腸内細菌叢が乱れた結果として腸内で増殖して下痢などの症状が現れる。場合によっては無症状であることも重症化することもある。抗菌薬関連下痢症の20~30%、偽膜性大腸炎の90%がクロストリジウム・ディフィシルによって引き起こされているとされる。引き起こされる消化管感染症の症状で最も多いのは下痢であるが、重症になるとイレウス、中毒性巨大結腸症、消化管穿孔などが認められることもある。芽…
芽胞を形成する細菌の総称。-バチルス属--バチルス・アンシラシス(炭疽菌)--バチルス・セレウス(セレウス菌)--バチルス・サチリス(枯草菌)--バチルス・ステアロテルモフィルス-クロストリジウム属
真正細菌の属のひとつ。偏性嫌気性で芽胞を形成するグラム陽性の桿菌。クロストリジウム属の細菌を多く持つマウスは腸炎やアレルギー反応が起こりにくいことが知られており、制御性T細胞の産生を強力に誘導することが報告されている。潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の患者では、クロストリジウム属細菌が減少しているという報告もある。
環境中に広く存在する、食中毒の原因となるグラム陽性の桿菌。バチルス属。セレウス菌とも。免疫力が低下している場合は感染して食中毒や菌血症などの原因となる。芽胞を持つためアルコールによる皮膚消毒では殺菌できない。セレウス菌による食中毒はセレウリドによる嘔吐型とエンテロトキシンによる下痢型に分類される。国内では前者が多い。嘔吐型はプラスミド上にセレウリドの合成系がコードされている。豆腐はセレウス菌による汚染を受けやすく、食品製造過程における殺菌処理でも生存する場合がある。10℃以下…
真正細菌のグループのひとつ。バシラスとも。自然界に広く分布する好気性または通性嫌気性の芽胞形成するグラム陽性桿菌。バチルス属の芽胞の形成はマンガンイオンによって促進されることが確認されている。
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。