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薬物が生体に及ぼす作用。
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トリテルペン配糖体の一種。漢方である甘草(リコリス)の主成分。前駆体はβ-アミリン。グリチルリチン酸とも。砂糖の150~300倍の強い甘味を持つとされる。体内でアグリコンのグリチルレチン酸に代謝される。医薬品(肝臓疾患改善薬)、化粧品、天然甘味料原料として利用される。以下のような作用が報告されている。グリチルリチンには,抗炎症作用をはじめ,副腎皮質刺激作用,コレステロール低下作用,胃粘膜保護作用,抗アレルギー作用,鎮咳・去痰作用などの多岐にわたる薬理作用があることが報告されて…
本来は薬としての効果を持たないが、その効果があると信じ込ませたもの(偽薬)の投与によって医学的生理学的な改善が確認されることがあり、このことをプラセボ効果と呼ぶ。プラシーボや偽薬とも呼ばれる。語源は「人を喜ばせる」という意のラテン語。ある物質の薬効を確認するために、比較対象として効果のない偽薬を投与する集団のことをプラセボ群と呼ぶ。偽薬や真正ではない医学的処置が患者に与えられるとき、薬理作用や真正な医学的生理学的効果がないはずであるにもかかわらず、患者や被験者に治療的効果が現…
血管平滑筋に存在するドーパミン受容体(ドーパミンD1受容体)。ドーパミンはDA1受容体を刺激して血管拡張を引き起こす。DA1受容体を介する薬理作用から、ドーパミンは腎血流量の減少を伴う急性循環不全などの治療に用いられている。ショウジョウバエのドーパミンによる覚醒作用には扇状体におけるDA1受容体の発現が必要であることが報告されている。タグ:
消化性潰瘍や逆流性食道炎に対する治療薬。H2受容体を拮抗阻害する。商品名はアシノン。胃酸分泌を抑制する。また、唾液分泌促進作用を持つためシェーグレン症候群に伴う口腔乾燥症など、唾液腺機能低下の治療にも用いられる。本薬剤はアセチルコリンエステラーゼを抑制することにより,コリン作動性神経である副交感神経を刺激し,消化管運動を促進する.この薬理作用は同時に唾液腺に存在するムスカリン受容体を刺激し,唾液の分泌量を増加させるとされ,ラットを用いた動物実験で,その効果が報告された.また,…
リゾチームの塩化物。粘液に含まれる抗菌成分。商品名はムコゾーム(点眼薬)など。慢性結膜炎や慢性副鼻腔炎などに対する改善作用が報告されている。塩化リゾチームは,卵白より抽出されたムコ多糖分解酵素で,溶菌作用,瘢痕形成促進作用,抗炎症作用,膿粘液分解作用など種々の薬理作用が知られている。薬剤に含まれるものは鶏卵アレルギーの原因となる場合がある。
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