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腸が弛んで便意と便を送り出す力が弱まること(腹圧の低下)で起こる便秘。腹筋が弱い女性や高齢者に多い。老化による平滑筋運動や緊張の低下、脊髄障害、内分泌疾患(糖尿病、甲状腺機能低下)などが原因となる。下剤の過剰使用で起こる場合がある。妊娠に伴って分泌が増加するプロゲステロンは、妊娠維持のために必要であるが、腸の蠕動運動を抑制するため弛緩性便秘の要因となることが知られている、結腸の蠕動と緊張が低下し、腸内容の輸送が遅延するために起こる。太くて硬い便となり、便意に乏しく、排便後の残…
食道の蠕動と噴門の弛緩の異常。これらを制御する神経の障害が原因。アカラシアはラテン語で「動かない」を意味する。逆流性食道炎と誤診される場合がある。噴門部の括約筋が正常に弛緩せず、噴門の口側部食道が拡張する。組織学的には固有筋層の肥厚や粘膜の慢性炎症が認められる。長期間続くと食道がんの発生率が高くなるとされる。症状は食物が詰まることで起こる胸のつかえや吐き気、嘔吐、げっぷ、胸焼け、胸痛、口腔内逆流、誤嚥性肺炎など。治療は内視鏡を用いた切開術(経口内視鏡的筋層切開術)。食道アカラ…
センノシド類が腸内細菌による代謝を受けることで生じる、刺激性下剤としての作用を持つ有機化合物。大腸において酸化物のレインとなる。大腸の蠕動を促進する。大黄甘草湯の下剤作用はセンノシドAを中心としたセンノシド類が腸内細菌によってレインアンスロンに代謝されることで起こる。マクロファージを活性化してPGE2を分泌させ、それが大腸粘膜上皮細胞に作用することでAQP3の発現を低下させることが報告されている。
管状の器官が物質の輸送のために行う、波打つような収縮運動(不随意運動)。単に蠕動とも。例えば、腸を始めとする消化管が食物を口腔側から肛門側へと移動させる際に起こる。これは内容物が消化管壁を広げたときの反射によって起こる。また、空腹の場合も十二指腸からモチリンと呼ばれるホルモンが分泌され、強い蠕動運動が起こり、腹鳴り(お腹がグーと鳴ること)が起こる。腸の手術後、麻酔などの影響で蠕動運動が止まる。これによって起こる可能性のある腸管癒着イレウスを防ぐために、蠕動運動を促進させる様々…
子宮に起こる蠕動。月経時には一般に子宮底から子宮頚に向かってゆっくりとした大きな収縮が見られるが、月経時の痛みの程度の強いほど強い収縮が起こっているとされる。
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