骨髄の造血幹細胞から作られる血液中で形を持つ成分。血液細胞や血球系細胞とも呼ばれる。*1*2
血液から血漿を除くと血球が残る。
関連する用語
赤血球や好中球、好酸球、単球、マクロファージ、B細胞、一部のT細胞など、血小板とNK細胞以外の様々な血球に発現する補体受容体。大部分は赤血球が持つ。C4bおよびC3bをリガンドとする。C3b/C4b受容体やCD35とも。C4bあるいはC3bに結合して補体Ⅰ因子の補助因子として働くことで活性型分子を不活化し、さらにC3転換酵素(C4b2a、C3bBb、C3bBbP)に作用してその活性の崩壊を促進する。赤血球上のCR1は免疫複合体の除去、食細胞上のCR1は貪食機能に重要とされる。
リン酸モノエステルを基質とし、至適pHがpH5付近の酸性側であるホスファターゼ。ヒドロラーゼでもある。酸ホスファターゼとも。ヒトのほとんどの細胞に発現し、組織や体液中に広く分布し、大半はリソソームに由来している。血清中の酸性ホスファターゼの約1/3は血小板由来、約2/3は破骨細胞由来。一部は酒石酸によって活性が阻害される。前立腺、骨、肝臓、腎臓、血球系に由来する5つのアイソザイムが存在する。前立腺がんが前立腺肥大症、炎症などで血中に増加する。
骨髄外で起こる造血。骨髄での造血では放出されない未成熟な段階の血球が血管内に放出されて循環することが知られている。胎生期の造血幹細胞は肝臓や脾臓において髄外造血を行う。成人では原発性骨髄線維症などの疾患によって起こることがある。LPSによって脾臓において髄外造血が起こるが、これにはTLR4が関与する。TLR4を発現するTLX1陽性細胞が造血幹細胞・前駆細胞ニッチとして髄外造血の場となっていることが報告されている。
赤血球沈降速度。凝集が早くなるほど速い。γ-グロブリンやフィブリノゲンは赤血球の凝集を促進させるため赤沈は速くなる。逆に、アルブミンは赤血球の凝集を抑制するため遅くなる。また、温度が高かったり血球の量が少なかったりすると速くなる。
酵素活性に金属イオンを必要とするプロテアーゼ(メタロプロテアーゼ)のうち、唾液やコラーゲンなどの細胞外基質(結合組織)の成分を分解するもの。亜鉛を必要とするエンドペプチダーゼのファミリーであり、多くは不活性な前駆体として分泌され、N末端ドメインの切断を受けることで活性化される。細胞表面に産生された炎症性サイトカインを細胞から切り離し、その分泌を促進する。生体組織中に骨髄由来の血球が移行するために不可欠と考えられている。線溶に関わるプラスミンによってその活性が制御される。また、…
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