健康用語WEB事典

血管性浮腫(angioedema)

補体制御因子C1インヒビターC1-INH)の先天的または後天的な欠損によって身体の様々な部位に突発性に現れる局所性浮腫血管神経性浮腫クインケ浮腫とも。

突然腫れが現れた後に跡形なく消える点は蕁麻疹と似ているが、血管性浮腫では赤みや痒みはなく、腫れが消えるのに通常1~3日を要する。出現して数日で消失するという現象を繰り返す場合がある。*1*2

C1インヒビターが無いことが原因でブラジキニンが過剰に産生され、全身の血管透過性が亢進し、主に皮膚消化管粘膜気道粘膜に症状が現れる。気道に発生した場合は呼吸困難となる場合がある。*3

遺伝による先天的なものを遺伝性血管性浮腫、後天的なものを後天性血管性浮腫?と区別する。遺伝によるものは稀とされる。

非ステロイド性抗炎症薬アンギオテンシン変換酵素阻害薬などの薬剤が原因となる場合がある。

タグ: 浮腫 症状

*1厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル 血管性浮腫(血管神経性浮腫): https://www.pmda.go.jp/files/000143721.pdf
*2血管性浮腫|大阪大学 免疫内科: http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/imed3/lab_2/page4/angioedema.html
*3「遺伝性血管性浮腫(HAE)ガイドライン 2010」 ~作成の背景とその意義~ 九州大学病院別府病院内科 堀内孝彦: http://square.umin.ac.jp/compl/common/images/disease-information/hae/HAEGuideline2010_haikei_igi.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-09-10 (月) 08:35:51