視索前野(preoptic area) †
脳の視床下部の一部。視床下部の最前部(最吻側)に位置する。視索前核とも呼ばれる。主な体温調節中枢であり、筋肉のふるえ熱産生、褐色脂肪組織の代謝熱産生、皮膚血管の収縮、発汗などを引き起こす。*1*2
体温調節中枢が存在するが、それ以外に睡眠、性行動、体液浸透圧などの調節にも関わる、生命維持に重要な脳領域である。
脳組織自体の温度上昇を直接感知して活性化する温ニューロンが存在する。
また、睡眠や性行動(生殖機能)、体液浸透圧などの調節にも関わる。内側視索前野は中枢神経系における主な性ホルモン受容体の存在部位である。*3
視床下部前端の内側部と外側部に位置するニューロン集団で,性ステロイドホルモンの影響下に,生殖機能の制御に携わる.種によっては,雄の性行動の引き金中枢と言われている.*4
視索前野の部位 †
*1情報発信|温度生物学(新学術領域研究): http://www.nips.ac.jp/thermalbio/report/report2016_06.html
*2体温を調節するマスター神経細胞を同定~体温・代謝の制御機構の全貌解明と新たな肥満治療技術の開発に可能性~: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20221224/pdf/20221224.pdf
*3KAKEN — 研究課題をさがす | 内側視索前野の性ホルモン受容体遺伝子発現のエストロジェンによる調節 (KAKENHI-PROJECT-06770056): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-06770056/
*4本能と煩悩(全 12 回)第4回 脊椎動物の視床下部 浦野明央(北海道大学名誉教授): http://www.press.tokai.ac.jp/webtokai/honnou_to_bonnou04.pdf
*2体温を調節するマスター神経細胞を同定~体温・代謝の制御機構の全貌解明と新たな肥満治療技術の開発に可能性~: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20221224/pdf/20221224.pdf
*3KAKEN — 研究課題をさがす | 内側視索前野の性ホルモン受容体遺伝子発現のエストロジェンによる調節 (KAKENHI-PROJECT-06770056): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-06770056/
*4本能と煩悩(全 12 回)第4回 脊椎動物の視床下部 浦野明央(北海道大学名誉教授): http://www.press.tokai.ac.jp/webtokai/honnou_to_bonnou04.pdf
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このページの最終更新日時: 2022-12-26 (月) 21:45:34