触媒(catalyst) †
それ自身は反応の前後で変化せず、他の物質の化学反応が進むために必要なエネルギーを下げて、その化学反応を速める働きをする物質。
反応の途中でその触媒が変化しても、最終的に元の物質に戻っているならば、それも触媒とされる。
一般に化学反応が進むには、活性化状態というエネルギー障壁(ポテンシャルの山)を越す必要がある。反応物の運動エネルギーが、始めの状態(谷)から活性化状態(山)までの高度差(活性化エネルギー)より大きくなければポテンシャルの山を越すことができず、したがって反応は起こらない。触媒は、この山を低くすることによって、反応速度を大幅に上げることができる物質である。*1
体内においては、デンプンを分解するアミラーゼやタンパク質を分解するペプシン、脂質を分解するリパーゼなど、酵素と呼ばれるタンパク質が触媒として働いている。*2
*1拓殖大学理工学研究報告 酸性電解水の化学: http://ci.nii.ac.jp/naid/110004686099
*2東北大学 多元物質科学研究所 微粒子合成化学・講義 村松淳司: http://res.tagen.tohoku.ac.jp/mura/kogi/2015-11.pdf
*2東北大学 多元物質科学研究所 微粒子合成化学・講義 村松淳司: http://res.tagen.tohoku.ac.jp/mura/kogi/2015-11.pdf
ご意見・ご要望をお聞かせください。
触媒に関する情報を検索
この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2018-01-16 (火) 14:04:27