健康用語WEB事典

転写(transcription)

遺伝子発現によるタンパク質の合成過程において、DNAからRNAmRNA)を合成する段階のこと。二本鎖のDNAのうち一本を鋳型とする。*1

転写を触媒する酵素RNAポリメラーゼ、転写を促進するタンパク質転写因子と呼ぶ。真核生物では基本転写因子と呼ばれるタンパク質転写にが必要。*2

転写によってできたmRNAからアミノ酸配列を作成する過程は翻訳と呼ばれる。原核生物では転写翻訳タンパク質合成)は同時に進行する。

真核生物では、DNA結合活性をもつアクチベーター?あるいはリプレッサー?タンパク質プロモーター配列に結合し、そこへ実質的に転写を調節する働きもつDNA非結合性のコアクチベーターあるいはコリプレッサータンパク質が引き込まれることにより遺伝子転写が制御される。*3

転写の流れ*4

  1. RNAポリメラーゼDNA上をスライドしてプロモーターを見つける
  2. DNAの二重鎖が解け、開始複合体?を形成する
  3. シグマ因子が外れ、RNAポリメラーゼの分子構造が変化する
  4. RNAポリメラーゼDNAを挟む。このときDNAは約90度に折れ曲がる
  5. 一本鎖になったDNAを鋳型に、終止コドンまでDNAを転写してmRNAを作る
  6. 終止コドン転写するとRNAヘアピンが形成される。
  7. DNAからmRNAが離れて終了
*1福岡大学 理学部 化学科 機能生物化学研究室 転写: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/transcrp.htm
*2遺伝学電子博物館 遺伝情報の発現、転写と翻訳 ~ 転写調節 > 転写調節におけるタンパク質-タンパク質相互作用: https://www.nig.ac.jp/museum/genetic/03_i.html
*3出芽酵母のコレギュレーター複合体 Cyc8p-Tup1p による転写制御機構に関する研究 バイオ科学技術研究領域: https://nbio.repo.nii.ac.jp/index.php?active_action=repository_view_main_item_detail&page_id=13&block_id=21&item_id=24&item_no=1
*4国立遺伝学研究所 転写の流れとRNAポリメラーゼの働き << RNAポリメラーゼ << マルチメディア資料館: https://www.nig.ac.jp/museum/dataroom/transcription/02_action/light.html

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このページの最終更新日時: 2018-03-31 (土) 14:16:44