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造血幹細胞からの血液(血球)の産生。
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造血ニッチ細胞が発現し、CXCR4とCXCL12の結合に関与する分子。顆粒球コロニー刺激因子によって発現が抑制される。VCAM-1は多くのセリン残基を有しており、セリンプロテアーゼによって切断される。この切断はHSPCs動員作用のメカニズムの一つと考えられている。切断された断片はsVCAM-1と呼ばれる。
CXCケモカインのひとつ。CXCL12をリガンドとする。好中球に発現する。ニッチ細胞から分泌されたCXCL12は造血幹細胞上のCXCR4に結合し、細胞遊走を引き起こす。また、造血ニッチ細胞が発現しているVCAM-1と造血幹細胞が発現しているVLA-4も両細胞の結合に関与する。CXCL12-CXCR4シグナルは、臓器特異的な血管形成、心形成、生殖細胞幹細胞の生殖腺へのホーミングなどに必須であることが明らかとなっています。
造血系および腎臓の機能維持において重要な役割を担う転写因子のファミリー。以下の6種類が存在する。-GATA1-GATA2-GATA3-GATA4-GATA5-GATA6GATA1〜GATA3は造血系や中枢神経を含む中胚葉および外胚葉由来の組織の分化に必要であり、GATA4〜GATA6は胚性幹細胞、心血管の胚発生、成人の上皮細胞の分化の誘導などに関わるとされる。
骨髄外で起こる造血。骨髄での造血では放出されない未成熟な段階の血球が血管内に放出されて循環することが知られている。胎生期の造血幹細胞は肝臓や脾臓において髄外造血を行う。成人では原発性骨髄線維症などの疾患によって起こることがある。LPSによって脾臓において髄外造血が起こるが、これにはTLR4が関与する。TLR4を発現するTLX1陽性細胞が造血幹細胞・前駆細胞ニッチとして髄外造血の場となっていることが報告されている。
あらかじめ末梢血幹細胞または骨髄を採取して凍結保存しておき、化学療法によって腫瘍細胞を死滅させた後に静脈から体内に戻して骨髄の造血を再構築する治療法。自家移植とも。末梢血を採取する場合にはG-CSFを5日間以上注射した後、血液成分分離装置を用いる。骨髄を採取する場合は全身麻酔をし、左右の腸骨から太い針を用いて複数回かけて約1Lの骨髄液を取るため輸血が必要。
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