還元末端(reducing end)

糖類アルドースが持つアルデヒド基(-CHO)やケトースが持つケトン基の部分(-C=O-)のこと。還元性末端とも呼ばれる。

アルデヒド基カルボキシル基(-COOH)に酸化されやすい。自身が酸化されやすいということは、それと反応する物質を還元するということなので、還元性があるということになる。

例えば、グルコースは水溶液中で鎖状構造を取るが、この時に現れるアルデヒド基還元性を示す。*1

ケトン基の部分も分子内置換によってアルデヒド基に変化するため還元性を示す。フルクトースなどに還元性があるのはこれによるものである。

二糖類マルトースは、水中で以下のような平衡状態となり、アルデヒド基の還元末端が現れる。

マルトースの還元末端

このような還元末端を持つ還元糖と呼ぶ。

アルドースのC1にあるアルデヒド基,そしてケトースのC2ケトンは他の化合物を還元する力を持つ。これを受けて,これらのが環状構造をとった際にも,そのアルデヒドケトンに相当する部位は「還元末端」と呼ばれる。*2

*1神戸女子大学教育学科 糖類の性質(還元性): http://w3a.suma.kobe-wu.ac.jp/iwamoto/chem/chem/chem1-1.pdf
*2鳥取大学工学部生物応用工学科 生化学・講義補助資料:糖と多糖: http://www.bio.tottori-u.ac.jp/~mizobata/14-Seika1-Carbohydrates.htm

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:11:45