酢酸(acetic acid)

カルボン酸のひとつ。最も単純な脂肪酸。常温では弱酸性の液体。食酢の主成分。示性式は CH3COOH。

酢酸の化学構造

微生物タンパク質変性させる殺作用を持ち、食品の保存性を高める。純度が96%以上の酢酸は冬季には結晶化するため氷酢酸と呼ばれる。純粋な酢酸の融点は17℃。*1

生体内では空腹時に他の脂肪酸からβ酸化アセトアルデヒド代謝によって生成される。ケトン体と同様に飢餓時のエネルギー源となる。酢酸を体外から摂取すると血液中に移行し組織に速やかに取り込まれた後、代謝過程でAMPを生成して細胞内のAMP/ATP比を増加させることでAMPKを活性化させる。*2*3

十分な食事が得られず脂肪酸の分解が促進されている場合、アセチルCoAヒドロラーゼの活性が向上するため、肝臓ミトコンドリアにおける酢酸の生成量も増える。

肝臓において脂肪合成に関わる遺伝子転写量を低下させたり、脂肪細胞脂肪滴の肥大化を抑制するなどの作用が確認されており、二型糖尿病の病態モデルの動物における継続的な経口摂取では肥満抑制や耐糖能改善が報告されている。

*1慶應義塾大学 自然科学研究教育センター アセトアニリドの合成: http://www.sci.keio.ac.jp/gp/2E73001A/A4B59CB9/BB2D59D6.pdf
*2日本栄養・食糧学会誌 酢酸の生理機能性 山下広美: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnfs/67/4/67_171/_article/-char/ja/
*3酢酸(酢)が絶食・飢餓時において生存に必須であることを発見 | 先端研ニュース | 研究について | 東京大学 先端科学技術研究センター: http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/research/report/2008/0204_ja.html

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このページの最終更新日時: 2018-04-30 (月) 13:09:41