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酵素と、その酵素が基質とする物質が結合した状態のもの。
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生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
阻害剤となるある物質が、遊離の酵素とは結合せず酵素-基質複合体とだけ結合し、その働きを阻害すること。不競合阻害とも。
ある物質が酵素の活性部位とは異なる部位に結合し、その酵素の立体構造を変えて基質が生成物に変わるのを抑える阻害形式。非競合阻害とも。酵素-基質複合体にも結合して阻害するため、基質濃度を高くしても阻害は解消されない。
酵素が作用する物質のこと。また、受容体に結合する物質(リガンド)を指す場合もある。酵素は基質と認識した物質にしか作用しない(基質特異性)。例えば、消化酵素であるアミラーゼの基質はデンプンである。基質は酵素の表面にある特定の部位(活性中心や活性部位と呼ばれる)に結合し、酵素-基質複合体を作る。マトリックスを参照。
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