酸(acid)

狭義では水に溶けて酸性を示す物質の総称。塩基と反応してを作る。

例えば、酢酸は水に溶けると以下のように電離してプロトン(H+)を生じるとされる。

CH3COOH → CH3COO- + H+

実際にはH+というイオンは存在しえないので、厳密には水と反応してヒドロニウムを生じる。*2

CH3COOH + H2O → CH3COO- + H3O+

通常、酸とは水素イオンを出すものであるとされています。しかし、実際には水素イオンなどというものは発生しません。水素は原子番号1の原子であり、水素イオンというものは電子を持たないただの原子核だからです。*3

したがって、水が存在しなければH3O+が発生しないため、酸の性質は現れない。

水溶液の温度が上がると酸性度は強くなる(酸解離定数を参照)。

酸の種類*4

電離度が大きく、より多くの物質が電離してプロトンを放出する物質を強酸と呼ぶ。一方、電離度が小さく、一部しか電離しないものを弱酸と呼ぶ。

塩酸(HCl)硝酸(HNO3)などの強酸は水溶液中の希薄溶液ならほぼ100%電離している。しかし、酢酸(CH3COOH)・炭酸(H2CO3)・ホウ酸などの(H3BO4)弱酸は希薄溶液中でも電離しているものは極一部である。*5

酸の名称化学式価数(電離するH+の数)
強酸塩酸HCl1
硝酸HNO31
硫酸H2SO42
弱酸蟻酸ギ酸HCOOH1
酢酸CH3COOH1
プロピオン酸C2H5COOH1
クロロ酢酸?CH2ClCOOH1
ジクロロ酢酸?CH1Cl2COOH1
トリクロロ酢酸?CCl3COOH1
トリフルオロ酢酸?CF3COOH1
サリチル酸C6H4(OH)COOH1
蓚酸?シュウ酸(COOH)22
炭酸H2CO32
硫化水素(水溶液)H2S2
ホウ酸H3BO43
リン酸H3PO33
*1放送大学:濱田研究室 水と酸・塩基: http://www.campus.ouj.ac.jp/~hamada/TextLib/kk/chap4/Text/Cs900404.html
*2http://www.bioa.eng.osaka-cu.ac.jp/sandbox/groups/ii/wiki/welcome/attachments/7636d/buturikagaku2%2810%29%E3%83%A1%E3%83%A2%E4%BB%98%E3%81%8D.pdf?sessionID=bacd51855f8c05388f3c94185c154005f63e0440
*3図解入門 よくわかる有機化学の基本と仕組み: 電子の動きで考える 有機反応・超入門 木原伸浩
*4名城大学 農学部 有機物性化学研究室: http://saitolab.meijo-u.ac.jp/lecture/2015_2/slide4.pdf
*5日本大学工学部 電気化学研究室 講義のページ: http://ch.ce.nihon-u.ac.jp/kobayasi/lecture/chem2/6_3.htm

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:11:46