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降圧剤や妊娠中毒症の治療薬として用いられる、ラウオルフィアに含まれるアルカロイド。体温下降作用を持つ。これは交感神経のカテコールアミンを枯渇させることによるとされる。副作用としてうつ症状になりやすいことが知られている。降圧作用は発現が遅く、極めて持続的。眠気や錐体外路障害、消化管への悪影響などの副作用がある。
錐体外路の障害によって生じる身体運動の異常(不随意運動障害)。線条体のドーパミンD2受容体を遮断する抗精神病薬の副作用やパーキンソン病(黒質-線条体ドーパミン神経系の変性)の中核症状として発現する。主な症状には無動、筋固縮、振戦、姿勢反射障害がある。パーキンソニズムや遅発性ジスキネジア、アカシジアなど。5-HT1A受容体作動薬によって副作用による錐体外路障害を軽減できる可能性が示唆されている。
ウィルソン病の一種。錐体外路障害を合併する肝硬変として報告された。
統合失調症、術前・術後等の悪心・嘔吐に対する治療薬。抗ノルアドレナリン、抗ドーパミン、抗セロトニン作用を持つ。商品名はノバミン。D2受容体拮抗作用およびヒスタミン受容体遮断作用を有する。副作用である錐体外路障害の発生頻度は10%程度とされる。オピオイドにより誘発される悪心・嘔吐に対する制吐薬の第一選択薬とされるが、その予防効果は明らかではないという報告がある。
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