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高級脂肪酸を参照。
関連する用語
脂質を構成する要素のひとつ。脂肪族カルボン酸とも。化学的には長鎖炭化水素の一価カルボン酸の総称であり、炭化水素とカルボキシ基(-COOH)を持つ有機化合物(カルボン酸)である。以下のように炭素が長く連なった構造(主鎖)を持つ。以下はリノール酸の化学構造。空腹時に脂肪が分解されて血液中に移行した脂肪酸は、肝臓のミトコンドリアにおいてβ酸化を受けてアセチルCoAとなる。脂肪酸は、その化学構造に含む二重結合の数によって以下のように分類される。これらの脂肪酸の摂取バランスが崩れると、…
結核菌など抗酸菌の細胞壁に含まれる長鎖脂肪酸。天然では最も長鎖で分岐を持つ疎水性脂肪酸(主鎖の炭素数が約80)の総称。細菌の多糖層(アラビノガラクタン)に共有結合して細胞壁骨格を構築するとともに、糖を結合した遊離型の形態(ミコール酸含有糖脂質)として細胞壁表層に存在する。結核の治療薬であるイソニアジドはミコール酸の合成を阻害する。
脂肪酸(長鎖脂肪酸)をミトコンドリア内に移動させるために、カルニチンとアシルCoAからカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1(CPT1)に触媒されて合成される有機化合物。ミトコンドリア内膜を通ったアシルカルチニンは、再度ミトコンドリア基質でCPT2によってアシルCoAとカルニチンに解離する。これは、β酸化のためにミトコンドリア膜を通過できない脂肪酸をミトコンドリア内に輸送する際に重要。慢性疲労症候群患者では脂肪酸と結合したアシルカルニチン含有量が低く,アシルカルニチンを投…
グリセリンと3つの脂肪酸で構成される単純脂質。トリグリセリドやトリグリセライドとも。中性脂肪の大部分を占めるため、トリアシルグリセロールのことを指して中性脂肪と言う場合もある。下図はグリセリンに、上からパルミチン酸、オレイン酸、α-リノレン酸が結合してできたトリアシルグリセロールの例である。食品に含まれるトリアシルグリセロールは、膵臓から分泌されるリパーゼによって分解される。長鎖脂肪酸を持つトリアシルグリセロールは遊離脂肪酸とモノアシルグリセロールに分解され、胆汁酸塩によるミ…
脂肪酸を構成する炭素鎖の炭素原子の数が12個より多いもの。長鎖脂肪酸とも呼ばれる。エネルギー産生効率が高い。通常、グリセロールとのエステルであるトリアシルグリセロールの形で細胞内に貯蓄されており、生体内のエネルギー需要に応じて加水分解されて遊離する。遊離された高級脂肪酸はアシルCoAへと変換された後、アセチルCoAまで分解される。
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