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多数のコンドロイチン硫酸鎖を持つ巨大なプロテオグリカン。軟骨に存在するプロテオグリカンの主要成分であり、軟骨の発生や成長後の骨格維持に重要。ヒアルロン酸と結合する。アグリカンは、そのコアタンパク質に多数の負に荷電したグルコサミノグリカン鎖を結合させることで、組織内に高浸透圧を発生させている。これが軟骨の圧負荷などに対する生物力学的特性をもたらす。変形性関節症などの関節の破壊が起こる疾患では、アグリカンの分解物が関節液中に確認されることが知られている。
関節包の滑膜から分泌される粘性のある液体。関節液や関節腔液とも。関節を構成する軟骨に酵素や栄養を供給したり、骨同士の摩擦を減らしたりといった役割を持つ。ヒアルロン酸と血漿成分を含む。関節軟骨と滑膜組織によって取り囲まれた関節腔はきわめて少量の滑液によって満たされている。この滑液は関節軟骨同士が直接接触することを防ぐとともに,その構成成分であるヒアルロン酸などが関節内の潤滑油として機能し,各種運動時に関節表面に生じる摩擦をほとんどゼロにしている。… 健常者の滑液中には0.14-…
皮膚を構成する二つの層(表皮と真皮)や関節などの細胞外基質を構成するムコ多糖。ヒアルロナンとも呼ばれる。グルクロン酸とN-アセチルグルコサミンの二糖単位の枝分かれのない直鎖状の繰り返し構造から成るヘテロ多糖。ヒアルロン酸はD-グルクロン酸とN-アセチル-D-グルコサミンが重合した酸性ムコ多糖である。眼硝子体、臍帯、関節液、皮膚、軟骨などの結合組織に多く含まれ、主として、線維芽細胞や滑膜細胞などで産生されている。1gで6000mlの水分を保持できるという高い水分保持能を有するこ…
関節の構成要素のひとつ。関節包を構成する2つの膜のうちの内側の膜。厚さは約25μm。滑液(関節液)を分泌する。血管のない軟骨に、滑液を介して栄養を供給するため、滑膜には多くの血管がある。
ムコ多糖の一種。骨や結合組織、皮膚を構成する成分のひとつ。酸性ムコ多糖とも呼ばれる。酸性条件下では、硫酸化したグリコサミノグリカンがコラーゲン線維に結合することで耐酸性のコラーゲン線維となることが確認され、グリコサミノグリカンがコラーゲン線維の分解を調節する作用を持つことが示唆されている。グルコサミノグリカンの種類とそれが存在する組織の関係は下表のようになる。名称存在する組織コンドロイチン角膜コンドロイチン硫酸A骨、象牙質コンドロイチン硫酸C軟骨デルマタン硫酸(コンドロイチン…
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