健康用語WEB事典

食塩感受性

食塩の摂取によって高血圧が起こり、それが維持される状態のこと。

これが原因となって引き起こされる高血圧のことを食塩感受性高血圧と呼ぶ。

腎臓は生理的には食塩摂取量と関係なくナトリウムの排泄量を調整して血圧を一定に保つ機能を持っているので、それにもかかわらず高血圧になるということは、食塩感受性という病態が基盤にあると考えられています。*1

食塩感受性の原因

尿細管に局在するユビキチン化酵素の機能低下によって、尿細管上のENaCによるナトリウム吸収が増加することが確認されている。

また、血管平滑筋に発現するNCX1が食塩感受性の発症に関わっており、その働きを阻害する薬剤の研究が進められている。*2

*1食事中の食塩の摂取量と高血圧の関係について-食塩感受性・高血圧の分子レベルでの病態の解明に成功しました-: http://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/res/ishigami201606.pdf
*2福岡大学 医学部 医学科 薬理学 教授 岩本隆宏 食塩感受性高血圧の予防・治療法の開発: http://www.adm.fukuoka-u.ac.jp/fu853/home1/kenkyu/seeds/mm_iwamototakahiro0001.pdf

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:12:01