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食道の炎症。
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24時間以上続く吃逆。原因として脳梗塞や心筋梗塞、腎不全、腹部手術、前立腺がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道炎などがある。脳幹梗塞後の難治性吃逆に芍薬甘草湯が有効であった例が報告されている。
食道炎、胃炎、消化性潰瘍、過敏性大腸症(イリタブルコロン)などによる症状に対する治療薬。商品名はストロカイン。局所麻酔作用やガストリン遊離抑制作用、胃酸分泌抑制作用、胃腸管運動抑制作用などを有する。口腔への刺激性があるため服用時は速やかに飲み込むことが推奨される。タグ:
若年者に見られる、多数の好酸球の浸潤が起こる食道炎。食物などのアレルギーに起因する。食道粘膜下層の浮腫や線維化によって食道の運動に異常が生じ、胸焼けやつかえ感などの逆流性食道炎に似た症状が現れる。好酸球性食道炎ではエオタキシン-3(CCL26)が強く発現しており、エオタキシン-3の一塩基多型が好酸球性食道炎感受性と関係することが報告されている。IL-33依存性に自然リンパ球(ILC2)が誘導され、食道粘膜に好酸球の浸潤を来たすことが報告されている。
胃酸や胃で消化される途中の食物が食道に逆流し、食道の粘膜を酸で傷つけてびらんや潰瘍を起こす疾患。胃食道逆流症(GERD)とも。原因は下部食道括約筋の衰えや胃酸過多など。食道裂孔ヘルニアによって起こりやすくなる。自覚症状は胸焼けや胸の痛み、胃酸のこみ上げ、呑酸、嗄声など。治療は胃酸の分泌を抑制する薬剤などによる薬物療法。ヘルニアなどによる物理的狭窄が原因である場合は手術が必要になることがある。GERD患者の食道粘膜ではTRPV1の発現が亢進していることが知られている。
機能性消化管疾患のひとつ。内視鏡的に食道炎を認めないのにも関わらず、胸やけを自覚する。半数は胃酸の食道内逆流が原因だが、逆流性食道炎とは異なる病態とされる。食道裂孔ヘルニアが少ない、女性、若年者、痩せている人に多いなどの特徴がある。近年NERDは逆流性食道炎の軽症型ではなく,異なる病態と考えられ,食道の酸や圧に対する知覚過敏やタイトジャンクションの破綻,侵害受容体の発現亢進,食道運動・収縮異常,心理的因子などの関与が指摘されている.
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