食道静脈瘤(esophageal varix) †
食道に発生する静脈瘤。肝硬変などによって門脈が塞がることで血流の異常が起こり、肝臓を通りにくくなった血液が迂回しようとした結果できる。*1
流れにくくなった門脈血は、体のあちらこちらにできた短絡路(シャント)を通って肝臓を通らずに上大静脈や下大静脈に流れ込みます。食道や胃の粘膜下にできたシャントがミミズ腫れのように大きくなったものが食道・胃静脈瘤で、これはしばしば破裂して出血します。いきなり血を吐いたり(吐血)、胃に溜まった血液が便とともに排泄されて黒色便が出たり(下血)して、貧血やショックの原因となります。*2
*1肝・硬・変! 診断と治療(栄養、腹水対策を中心に)大阪市立大学 肝胆膵病態内科学 元山宏行 2014.06.20 肝臓病教室: http://www.med.osaka-cu.ac.jp/liver/m-db/pdf/20140620-01.pdf
*2患者さんと家族のための肝硬変ガイドブック: https://www.jsge.or.jp/files/uploads/04_kankouhen.pdf
*2患者さんと家族のための肝硬変ガイドブック: https://www.jsge.or.jp/files/uploads/04_kankouhen.pdf
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:12:02